山梨県の構成資産

富士山の頂上へつながる、北口本宮富士浅間神社を起点とした登山口です。14世紀後半には宿坊も多くあり、徐々に設備が整いました。18世紀後半から、4ヶ所ある中で一番利用されている登山口です。

浅間大神を祀っていた、遠く離れたところから拝む場所を期限として、1480年に鳥居が建てられました。浅間神社は富士講と密接な関係があり、16世紀の半ばには、浅間神社の社殿が作られています。

西湖は「逆さ富士」が湖面に映る名所として知られている富士五湖の一つです。紙幣の図柄にも幾度も採用され、芸術とも深い関係のある景勝地になります。

精進湖は、同じ富士五湖の山中湖や河口湖と違い、大自然の中になる景勝地で、一切開発されていません。プランクトンが多く、緑色の湖水を持ちます。

山中湖は淡水湖で、富士五湖の中では一番浅い湖で、富士箱根伊豆国立公園にも指定されています。

富士五湖で最も長い湖で、大きさは2番目に大きいものとなります。山中湖同様、富士箱根伊豆国立公園に指定されています。鵜の島と呼ばれる小さな島が、湖の中央にあります。

千円札や五千円札に描かれる逆さ富士のモデルになったのが、本栖湖の湖面に映る逆さ富士です。富士五湖で最も深い湖です。

富士山が9世紀後半に噴火した際、北麓側に建てられた神社と言われています。富士登拝が広まった中世後半から江戸時代まで、参詣者を案内したり、参拝や宿のお世話をする人たちの集落として発展しました。

本宮は吉田登山道の二合目にあり、9世紀はじめに作られたと伝えられていて、富士山に一番に祀られた神社とされています。里宮は、河口湖畔の勝山に移設されています。

御師は、富士講の信者が登山して拝む際、宿泊場所や食事を世話する人のことを言います。

小佐野家は非公開となっていますが、富士吉田市の歴史民族博物館で、復元住宅を見ることが出来ます。

富士山の層を流れ出た水が「出口池」「お釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」の八つの池を作り出したもので、それぞれの池に八大竜王が祀られています。富士登拝の行者が身を清めた池と言われています。国指定の天然記念物、名水百選にも選ばれています。

1617年に発見された洞穴で、浅間大神を祀り、56年後、船津胎内樹型が発見され、中に木花開耶姫命が祀られました。洞穴の中は溶岩が流れ込んだ際の複雑な模様が、人の胎内のように見えます。

吉田胎内は富士山が噴火した1000年以上前に流れ出た溶岩流で形成されています。内部は非公開となっていますが、外観は見ることが出来ます。