白神山地
青森県南西部から秋田県北西部にかけて広大に広がる白神山地は、自然遺産として世界遺産に登録されています。世界遺産に登録される前は、「弘西山地(こうせいさんち)」とも呼ばれていました。ブナの原生林が有名です。
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自然のままの山
青森県と秋田県にまたがって白神山地はあります。世界遺産に登録されている地域は、開発を行わないように決められていて、今の状態のまま保護されています。そのため、世界遺産になる前につけられた道しかなく、この先も整備される予定はありません。秋田県側の核心地区は入山禁止になっていて、道すらついていないので素人が踏み込むには危険です。青森県側の核心地域は、森林管理署長に届け出ることで入山ができます。禁漁区にも指定されていて、漁業組合では禁漁としていて、白神山地の自然を守っています。
ブナ林
白神山地はブナの原生林でも有名です。ブナは実をつける木なのでその命は短いものになり、200年ほどです。倒れたブナは他の木や生物の栄養になります。若いブナ、老木、大木、様々なブナが白神山地の原生林には見られ、色々な世代のブナが存在します。ブナの他にもアサダやハリギリ、カツラなどの大きな木も見られます。白神山地のブナ林は、素晴らしい眺めと言えるものではありませんが、広大な原生林としては貴重なものなのです。
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白神山地の見所
白神山地といっても、世界遺産に登録されているのは山ばかりではありません。その周りのバッファーゾーンには、自然溢れる見所がたくさんあります。
暗門の滝
青森県弘前市の西目屋村からが一番近いコースで行けます。暗門の滝の入り口までの道は舗装されていますので、観光客も多く訪れます。暗門の滝に行くまでの道中は、足元が悪いためにスニーカーがお勧めです。階段を上り下りしたり、河原を歩くこともあるからです。大体の所要時間を紹介しましょう。駐車場のある暗門の滝入り口から暗門第3の滝までは35分かかります。そこから15分で暗門第2の滝に着き、その先の暗門第1の滝には10分ほど進みます。第1の滝から暗門の滝入り口までは約1時間で戻ることになります。水量が多く、とても美しい滝ですので、道中はちょっと辛いかもしれませんが、全部の滝を見ることをお勧めします。
津軽峠
ここでの見所は、樹齢400年と言われているブナ、「マザーツリー」です。津軽峠の駐車場に案内板が出ていますので、その通りに行くと5分ほどで到着します。
白神山地の動物
遊歩道を歩いていてときおり見かけるのが、クマゲラが木にあけた穴です。滅多にみられるものではありませんね。白神山地に生息するクマゲラは天然記念物に指定されていて、キツツキの仲間の中では一番大きく、雌は、黒い体に赤いベレー帽を被ったような風貌で、とても可愛らしい鳥です。カラス級の大きさになるクマゲラは、太くて元気な木を選んで穴を開けます。クマゲラの他にも、シノリガモ、国内希少種に指定されているクマタカ、翼を広げると2メートルにもなる天然記念物のイヌワシなども生息しています。鳥以外では、いくつかの群れを持つニホンザルや、生きた化石とも言われる特別天然記念物のカモシカ、本州では一番大きな陸上のほ乳類、ツキノワグマや、日本にしか生息していない天然記念物のヤマネなどがいます。
白神山地の鳥や動物、植物などは、とても貴重なものが多く、世界遺産の中で生息し、天然記念物に指定されているものも多く、大事に保護していかなければいけません。自然遺産に指定されるということは、山や緑ばかりではなく、その地形や動植物も守っていかなければいけないということなのです。
白神山地世界遺産センター(西目屋館)
白神山地ビジターセンターと同じ敷地にあります。せっかく訪れたのでしたら、両方見学することをお勧めします。世界遺産条約に関する概念や、白神山地のたくさんの自然のことに関する情報が公開されています。
住所:青森県中津軽郡西目屋村大字田代字神田61-1
開館時間:8:30~17:30
休館日:土、日、祝日
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