苔寺
苔寺は京都でも有名な寺院の一つで、正式名を西芳寺(さいほうじ)といい、【古都京都の文化財】の一部として世界遺産に登録されています。気軽に参拝に行けないのと、拝観料が他の寺院に比べて高めなのが難点ですが、庭園をみるとそんな気持ちもどこかに飛んで行ってしまいます。
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苔寺の拝観法
下の【苔寺案内】にも掲載している通り、苔寺はいつでも拝観できるものではありません。往復はがきでの予約制(2ヶ月前から可能)になっていて、本堂で行われる写経や座禅などの行事に参加することが義務づけられています。よほど予約が殺到していない限り、希望日通りにいきますが、時間の指定はできません。往復はがきで申し込んで、その返信はがきに時間が記載されていますので、時間を守って拝観しましょう。詳しいことは下に掲載していますので、是非、見事な苔寺を訪れてみてください。美しくも幻想的な景観に驚かれることでしょう。
庭園
西芳寺という名前を持ちながら、苔寺と呼ばれるのは、境内を見事な苔のじゅうたんを敷き詰めたような景観からです。おおよそ120種類の苔が生えていて、ふかふかのじゅうたんを敷いているかのようです。この苔の美しさから、苔寺と呼ばれるようになり、正式名よりも知られるようになりました。以前は予約なしでも拝観できましたが、おそらく無制限に拝観者を入れないのは、この美しい苔の保護の意味もあるのでしょう。修学旅行生もいないので、ゆっくりと見ることができます。こうして庭園が苔で覆われるようになったのは、明治の終わり頃のようです。庭園は二段に分かれていて、下の段の心字池が中心となっていて、池泉廻遊式の庭園が四つの島で形成されていて、上の段は、枯山水の庭園になっています。池の上以外は樹が生い茂り、空も見えないくらいです。幻想的な風景が続きます。足利義政が銀閣寺を造る際に、この庭園を見本として造ったことは有名なエピソードです。見頃は苔が一番美しく見える梅雨時です。この庭園は国史跡・国特別名勝に指定されています。
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湘南亭茶室
総門の近く、池泉廻遊式庭園の南方向に、重要文化財の「湘南亭茶室」があります。苔寺が造られた当時からある唯一の建造物で、建てられた後、荒廃していたものを、千利休の息子の千少庵が茶室として再建したといわれています。開放感があって明るい茶室で、気持ちが洗われる場所です。幕末に、岩倉具視(いわくらともみ)がここにかくまわれていたことでも有名です。
その他の伽藍
千少庵の木造を祀っている少庵堂は1920年、茶室潭北亭(たんほくてい)は1928年、本堂は1969年、三重納経塔(信者の写経を納める場所)は1978年の建立と、比較的新しいものばかりですが、本堂は500年ぶりに再建されたものです。堂本印象のふすま絵があります。
紅葉
木々が立ち並び、足元は溢れるような苔のじゅうたん、秋には紅葉が加わり、見事な景観を造り出します。緑萌える季節もお勧めですが、紅葉の時期もとてもきれいです。この場所は、聖徳太子の別荘だったとされています。奈良時代に寺院になったと伝えられています。はるか昔を想い、苔燃える庭園、紅葉見事な西芳寺を散策してみませんか?
苔寺案内
住所:京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56
拝観時間:往復はがきにて申し込みが必要です。往復はがきに、参拝希望日、人数、住所氏名(代表者の)を明記して、上記住所の西芳寺参拝係宛に郵送。希望日の7日前必着。時間は返信はがきに記載(時間指定はできません)。
※「拝観」は本堂で行われる写経などの行事のことで、庭園だけの拝観は受け付けておりません)
拝観料:参拝冥加料3000円~
アクセス:京都バス「苔寺」下車歩いて3分
見学所要時間:1時間
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