東寺
【古都京都の文化遺産】の一部として世界遺産に登録されている教王護国寺は、別名東寺と呼ばれて大変親しまれていますが、これは通称ではなく、創建当時から呼ばれてきた名前のようです。東寺真言宗の総本山になります。
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東寺の名前の呼び方
普段親しまれて呼ばれる東寺という呼び方。「とうじ」と読みます。空海ゆかりの寺で、以前は「西寺(さいじ)」と対であったのですが、現在では東寺しか残っていません。公称では教王護国寺といいますが、正式には「八幡山金光明四天王教王護国寺日秘密伝法院はちまんさんこんこうみょうしてんのうきょうおうごこくじでんぽういん」」といいます。空海が816年に高野山金剛峯寺(こうやさんこんごうぶじ)を禅の修行の道場として開き、東寺を真言宗の総本山としたことから、「弥勒八幡総普賢院(みろくはちまんそうふげんいん)」と呼ばれることもあります。
東寺の見所
東寺の見所を紹介していきましょう。世界文化遺産の一部としても有名ですが、その他にも数々の国宝や文化財があります。1486年にほとんどの建物を消失しましたが、豊臣家や徳川家が援助をして、現在の国宝でもある金堂や五重塔を再建しています。この両者がいなければ、国宝も世界文化遺産も生まれなかったかもしれませんね。
金堂(国宝)
国宝にもなっているこの金堂は、1603年に豊臣秀頼によって再建されたものです。とても大きな建物で、広大な中には薬師三尊像が置かれています。ご本尊になります。2.9メートルもある大きな像で、見る物を圧巻させます。桃山時代に作られたとされています。
五重塔(国宝)
京都のシンボルともなっている東寺の五重塔は日本一の高さを誇る木造塔です。高さ54.8メートルで、現在のものは1644年に徳川家光が再建した5代目になります。
御影堂(国宝)
住宅風の仏堂で、国宝としての名称は「大師堂」といいます。秘仏である不動明王像があります。国宝でもある弘法大師坐像もあり、毎朝6時に朝食を供える生人供があり、多くの参拝者や観光客でにぎわいます。
この他にも国宝や重要文化財が数多くあり、見所満載の東寺です。
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東寺宝物館(とうじほうもつかん)
切妻造りの鉄筋コンクリート3階建てです。国宝や重要文化財など2000点もの寺宝があり、6メートルにも及ぶ重文、千手観音立像の彫刻や、風信帖、伝真言院曼荼羅や五大尊像などもあり、まだ調査のしていない古文書に至っては、5万点以上もあるといわれています。この寺宝の中から、その時々のテーマに見合った展観を年に2回行っています。春は3月20日から、秋は9月20日からになります。
弘法市
東寺で毎月21日に行われている弘法市です。地元の人には「弘法さん」と呼ばれて親しまれています。早朝5時頃から日没まで開催されていて、1200~1300店もの店が建ち並び、毎月訪れる人の数は20万人にものぼります。縁日という呼び方にはきちんと意味があり、神仏がこの世と縁をもつ日とされていて、参詣すると功徳が得られるとされていました。東寺でいう縁日は、空海の入寂の21日のことであり、御影堂で行う御影供のことを指します。これがいつの間にか、屋台で参詣者にお茶を出すようになり、江戸時代になると茶店以外にも様々な店が出てくるようになります。これが今もある弘法市の原点だと言われています。南大門前の大きな広場には、所狭しと店が並びます。祭の縁日のようなものの他に、洋服や植木、食材を売る店など様々です。この弘法市の他にも、第一日曜日に開催されている骨董市もかなりのにぎわいを見せています。あなたは静かな東寺を観光しますか? それとも弘法市でにぎやかな東寺を観光しますか?
東寺案内
住所:京都府京都市南区九条町1
拝観時間:8:30~17:30(3月20日~9月19日)、8:30~16:30(9月20日~3月19日)
拝観料:大人500円、高校生400円、中学生・小人300円、6歳以下無料
アクセス:JR「京都駅」西口から南西へ歩いて15分
祭事案内:弘法市(毎月21日)
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