天龍寺
天龍寺は京都五山の中で、第1位という寺院で、【古都京都の文化財】の一部になっています。世界遺産として知られるこの寺院ですが、幾たびもの焼失により、現在あるものは明治時代に再建されたものになります。詳しい名前は霊亀山天龍資聖禅寺(れいきざんてんりゅうしせいぜんじ)といいます。
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天龍寺の歴史
天龍寺は足利尊氏によって、1239年に、嵐山を背景に亀山離宮を禅寺に作りかえたのがはじまりです。幾度も火が出て、そのたびに伽藍を焼失し、創建当時のものはほとんど残っていません。現在あるものは、ほとんどが明治時代後半から再建されたもので、現在の大きさになったのは1900年頃のようです。足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの寺院として、規模が大きく、立派で、格式高い寺院になっています。
天龍寺の見所
春は桜、秋は紅葉と、嵐山を背景に素晴らしい景観を見せる天龍寺。かつては天龍寺の敷地だったとされる嵐山公園を抜け、渡月橋を渡ると天龍寺の総門が見えてきます。総門を抜けると、方丈まで続く長い参道が現れます。塔頭が右手に並び、左手には秋にこの参道を彩る楓が植えられています。
方丈・大方丈
参道を歩いて行き着く先は、方丈(書院)です。その左手に大方丈(本堂)があります。大方丈は1899年、方丈は1924年に建てられています。大方丈は周りが回廊になっていて、ここから拝観することができます。本尊は木造釈迦如来坐像で重要文化財に指定されていますが、公開はされていません。
法堂(はっとう)
1900年に再建された法堂は、釈迦三尊像を本尊としています。天井の雲龍図はあまりにも有名です。
多宝殿
多宝殿は大方丈と渡り廊下でつながっています。離宮があった場所とされていて、禅宗では最初の道場で、現在は小坂町にある壇林寺が創建された場所でもあります。何度か焼失していますが、現在あるものは1934年に再建されたものです。造りは吉野朝時代の造りになっています。
曹源池庭園
大方丈の横にある曹源池庭園は、国史跡であると共に、日本初の国特別名勝に指定されたものでもあります。紅葉の美しさは群を抜いていて、嵐山の景観を取り入れた借景式庭園として有名です。ほとんどの伽藍が再建されている中で、この曹源池庭園だけは、当時の姿のままとされています。日本画のような遠山渓谷を表わした一角は、いつまで見ていても飽きない美しさです。
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精進料理
天龍寺の境内には、精進料理をいただける「篩月」というお店があります。精進料理は肉や魚を使わずに、野菜を中心とした料理のことで、五味・五色・五法を基本としています。
五味:味覚。甘い、辛い、苦い、酸っぱい、塩気
五色:白、赤、青、黄、黒で料理を彩る
五法:生、焼く、煮る、蒸す、揚げるという料理法
これらを使った料理が精進料理です。「篩月」では「雪」3500円、「月」5500円、「花」7500円と三つのコースがあり、「月」と「花」のコースでは予約が必要です。料金は消費税と拝観料込みになっていますので、精進料理をいただいた後に、ゆっくりと庭園などを見ることができます。営業時間は11:00~14:00。せっかく天龍寺を訪ねるのであれば、精進料理もいただいてみませんか? 予約の電話番号は、天龍寺ホームページをご覧ください。
天龍寺案内
住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
拝観時間:8:30~17:30(冬季10月21日~3月20日は17:00)
拝観料金:庭園 大人・高校生500円、中学生300円、本堂100円
アクセス:JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車歩いて10分
祭事案内:毎月第3日曜17:00~座禅会(参加無料)
天龍寺ホームページ:http://www.rinnou.net/cont_03/10tenryu/
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