薬師寺
薬師寺は南都七大寺の一つで、【古都奈良の文化財】の一つとして世界遺産に登録されています。三蔵法師の名前で知られる玄奘三蔵を祀っている寺院としても知られています。これは玄奘塔に祀られています。
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薬師寺の見所
薬師寺には見所が満載ですが、中でもぜひ見て欲しいのが、西塔と国宝でもある東塔です。これらは時代が違い、西塔の方が新しく再建されたものです。
西塔と東塔
比べてみると分かるのですが、東塔より西塔の方が、少し背が高くなっています。どうして同じ高さに作らなかったのでしょうか。それには理由があります。月日がたって材質の木が縮んだり、土台が沈んでいくことを考慮して、将来は東塔と同じ高さになるよう、計算されて作られているそうです。だから西塔の方が少しだけ高いのですね。
説法
薬師寺にはたくさんの僧侶がいて、敷地内のあちこちで説法を聞くことができます。この説法がとても面白くて人気があります。修学旅行などでは必ずこの説法を聞くのがスケジュールに入っているくらいです。とても為になりますし楽しい説法ですので、ぜひ一度聞いてみてください。
写経
薬師寺では、薬師縁日の毎月8日に写経会と管主の法話があります。また、第3日曜日には写経と副住職の法話があります。毛筆が苦手な人でも、鉛筆で写経するのもOKです。気持ちを込めて写経会に参加してみませんか? 納めた写経は永代供養されます。
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伽藍
薬師寺を訪れたら、ぜひこれらの伽藍を拝観しましょう。伽藍を簡単に説明します。
南門
重要文化財に指定されていて、境内の南側正面にあります。1512年の建立で、元々は薬師寺西院の門として作られました。
金堂
本尊は国宝でもある薬師三尊像です。奈良時代の彫刻の最高傑作と言われています。
大講堂
2003年の再建ですので、ごく近年の再建になります。重要文化財に指定されている、銅造三尊像が本尊になっています。本堂である金堂よりも大きな造りになっているのは、古代伽藍の決まりのようなものでした。
東塔
唯一奈良時代からの建造物で国宝に指定されています。高さが33.6メートルあり、見た目は6重の塔に見えますが、内部構造を見ると三重塔になります。
西塔
東塔と対になった位置にある塔です。1981年に再建されていて、東塔と似たデザインになっていますが、東塔にはない連子窓などが設けられています。
東院堂
前身が東禅院で、現在のものは1285年に建立されました。境内の東側の回廊の外に位置します。本尊は聖観音立像で、東院堂は国宝に指定されています。
玄奘三蔵院
主要伽藍から少しはずれた場所にあり、1991年建立と近年のものです。縦2.2メートル、長さ49メートルにも及ぶ「大唐西域壁画」があり、30年の歳月をかけて、日本画家の平山郁夫が描いたものです。
休岡八幡宮
南門の外、道路を挟んで向かい側の敷地にある神社で、薬師寺の鎮守社になります。現在ある社殿は豊臣秀頼が寄進したものになります。とても立派な佇まいです。
薬師寺案内
住所:奈良県奈良市西ノ京町457
拝観時間:8:30~17:00
拝観料:玄奘三蔵院伽藍 大人800円、中高生700円、小学生300円(1月1~5日、3月20日~6月15日、9月16日~11月25日) 白鳳伽藍のみ
大人500円、中高生400円、小学生200円(1月6日~3月19日、6月16日~9月15日、11月26日~12月31日)
アクセス:近鉄西ノ京駅下車歩いて2分、JR奈良駅より六条山行きバス「薬師寺」下車すぐ
祭事案内:最勝会、玄奘三蔵会大祭(詳しい日程などは、薬師寺ホームページをご覧ください)
薬師寺ホームページ:http://www.nara-yakushiji.com/
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