富岡製糸場
群馬県にある富岡製糸場は、「富岡製糸場と絹産業遺産郡」として、世界文化遺産に登録されています。明治3年、フランス人指導者ポール・プリュナによって建設計画書が作られ、115年もの長きに渡り、製糸工場として多くの工女達が働いて活気のある場所でした。
2005年には「旧富岡製糸場」として、国の史跡に指定、2006年には明治8年以前の建物が国の重要文化財に指定されています。
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日本初の模範機械製糸場
群馬県の富岡付近では、とても養蚕が盛んで絹の原料となる繭が確保できるため、明治政府が質の良い生糸を生産するために、日本で初めて様式の操糸機械を導入した模範工場を作りました。
紆余曲折はあったものの長く製糸工場として活躍し、昭和62年3月、その創業に終止符を打ちます。工場から賑やかな音は消えましたが、現在でも建物はほぼ当時のまま、大切に保管されています。
主な建物
富岡製糸場は敷地全体が史跡に指定されていて、開業当初からある木骨レンガ造りの建造物は、国の重要文化財となっています。
繰糸所
繰糸所は繰糸工場とも呼ばれ、富岡製糸場の中では中心的な建物で、重要文化財に指定されています。木骨レンガ造りの細長い平屋の建物で、桟瓦葺きになっています。繰糸は手元を明るくする必要があったため、フランス製の大きなガラス窓で採光されています。とても巨大な作業場で、フランス式の繰糸器が300釜も設置されていました。
東置繭所・西置繭所
1872年に建てられた木骨レンガ造りの2階建てで、切妻作りの屋根、桟瓦葺きになっています。2階部分が繭置き場として使われ、洋風のベランダが設けられています。2棟合わせて32トンもの繭を保管することができました。
蒸気釜所
木骨レンガ造り、桟瓦葺きの部分と、木造、鉄板葺きの部分に別れている建物で、木骨造りの方は煮繭に使われ、木造の方は機関室として、製糸場の動力を担っていました。
鉄水溜
鉄製の桶の形をした水槽で、直径15m、深さ2.4mもの大きさがあります。貯水量は約400トンにもなり、現存する鉄製の国産構造物としては最古の物と言われています。
首長館
ブリューナ館とも呼ばれ、富岡製糸場の設計を行ったブリューナ一家が滞在するために作られた、木骨レンガ造りの平屋で、寄棟造り、桟瓦葺きになっています。その広さから、ブリューナが帰国後は、工女向けの教育施設や、戦後には学校の校舎としても使われました。
女工館
2号館とも呼ばれる女工館は、フランスからブリューナが同行させた,女性技術指導者達のために建てられた、2階建てで木骨レンガ造りの寄棟造り、桟瓦葺きになっています。同行した彼女らは4年の人気を全うせず、病気などで帰国してしまったため空き家となりましたが、後年、役員の宿舎た工女らの食堂などに、時代事に様々な使い方をされてきました。
検査人館
3号館とも呼ばれる検査人館は、ブリューナがフランスから同行させた、男性技術指導者達の宿舎として建てられ、造りは女工館と同じになっています。男性技術指導者らの宿舎とはいえ、誰もが勤務態度が良くなく、解雇になっている者もあり、やがては外国人医師の宿舎として使われていました。
旧第二工場
木造平屋建ての工場で、繰糸所として使われていましたが、やがては選繭所、煮繭所として使われ、その後は副蚕糸の加工処理施設となりました。
揚返工場
木造平屋建ての作業場で、揚返専用の建物です。
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富岡製糸場案内
■住所/群馬県富岡市1番地1
■開場時間/9:00~17:00(受付時間:16:30まで)
見学料
個人 |
団体(20名以上) |
|
大人 |
500円 |
400円 |
高校・大学生 |
250円 |
200円 |
小・中学生 |
150円 |
100円 |
■休場日/12月29日~31日(点検等で臨時休業の場合あり)
■ガイドツアー/個人見学に限り、40分の解説案内を無料で行っています。解説開始時間に集合場所に集まってください。
■開始時間/9:30(4~11月のみ)・10:00・10:30・11:00・11:30・13:00・13:30・14:00・14:30・15:00・15:30・16:00(4~9月のみ)
※ 1月1~3日はガイドツアーはありません。
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