紀伊山地の霊場と参詣道
紀伊山地の霊場と参詣道は世界文化遺産に登録されています。日本にいくつかある世界遺産の中でも、神社や寺院、遺跡などではなく、【道】が世界遺産になっているものです。豊かな自然と数多くの文化遺産が迎えてくれます。
紀伊山地の霊場と参詣道とは
世界遺産に登録されている「紀伊山地の霊場と参詣道」は、奈良、和歌山、三重の県にまたがっていて、古くから大勢の人が歩いた道です。奈良県と和歌山県にまたがる大峯奥駆道(おおみねおくがけみち)と、三県にまたがる熊野参詣道仲辺路(くまのさんけいみちなかへち)と、大辺路(おおへち)、小辺路(こへち)、伊勢路、高野山町石道(こうやさんちょういしみち)の参詣道が、霊場の「吉野・大峯」、「熊野三山」、「高野山」をつないでいます。この霊場と参詣道は、紀伊山地の千メートルを越す山々がつらなる中で、長い間人々の厚い信仰に支えられ、今日まできました。修験道の基本となる道場と呼ばれる「大峯奥駆け道」を筆頭に、修験道の活動の足場となる重要な場所で霊場の「吉野・大峯」、古い道ならではのしみじみとした味わいのある「熊野参詣道小辺路」で構成された「紀伊山地の霊場と参詣道」は、1000年以上前から、多くの人達が祈りをあげてきた地なのです。
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紀伊山地
紀伊山地は、昔から特別な場所だとされていました。太古から神々が鎮座する場所だと信じられてきたからです。仏教においても、この紀伊山地を観音菩薩や阿弥陀仏などの、煩悩や汚れを逸脱した仏の世界に見立て、仏の持つような能力を得るために、山岳修行の場としました。それにより、起源や内容の違う「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の山岳霊場と、それらをつなぐ「参詣道」がうまれたのです。日本全国から多くの人が訪れる場所になり、様々なことへの発展や交流に多大な影響を与えることになります。世界遺産でもある「紀伊山地の霊場と参詣道」は、この三県にまたがる多くの自然がなければ成り立たなかった山岳霊場とそれをつなぐ参詣道、周りを取り巻く文化的な景観が主要な役割を担い、【道】が世界遺産に登録されるという、世界でも例のない、高い価値のある私たちの宝なのです。
文化的景観
「自然と人間の営みが長い時間をかけて形成した風景」のことを文化的景観といいます。世界遺産に登録されているものでは、山や森、庭園や公園などがありますが、「紀伊山地の霊場と参詣道」のように特別な価値のある神木や霊山も、文化的景観として評価されることになります。
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