平等院
平等院は、名前は知らなくても見たことのある人は多いでしょう。10円硬貨の表には、平等院鳳凰堂がデザインされていますね。京都を代表する寺院でもあり、世界遺産でもあります。どの宗派にも属さない、藤原氏ゆかりの寺院になります。
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平等院の見所
平等院を訪れたのなら、やはり見ておきたいのは鳳凰堂ですね。これまで大修理が行われており、2007年9月には終了し、それまでの期間は、内部拝観はできません。外観のみになりますが、10円硬貨に描かれている建物は、一目見ておきたいものです。
鳳凰堂
先にも書いていますが、10円硬貨に描かれている建物です。平安時代の終わりに、平等院に建立されたもので、阿弥陀堂になります。阿字池の中島に建立されていて、水面に映る姿と一体となって、見る者全てに感動を与えてくれます。平等院は、元々藤原道長の宇治殿という別荘でした。この宇治殿を後年、息子である藤原頼道が寺に改めたのが平等院の始まりです。鳳凰堂の柱には、天衣を翻して天人が舞う様や、音楽を奏でる天人、羽ばたいている鳳凰、宝相華(※1)や唐草模様が描かれていて、彩色も鮮やかなものでした。天井には青銅鏡が66個も攣られていて、天井中央には大きな八花鏡(※2)があります。堂内には金色の丈六阿弥陀如来像が中央に祀られていて、壁の上部には雲中供養菩薩像が52体も懸けられています。
※1 唐草に5弁花の架空の植物を組み合わせた空想的な花文。奈良・平安時代に小食模様として多くもちいられました。
※2 円鏡のまわりに、八つの弓なりに曲がった。8弁花をかたどったもの。奈良・平安時代に多く用いられました。
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平等院の藤
平等院の藤は樹齢約250年で、毎年4月末から5月上旬に、美しい花がよい香りを漂わせて咲き誇ります。藤は藤原氏の家紋でもあり、平等院のシンボルでもあります。満開になるとその長めは見事なもので、藤の花も、長いものだと1メートルを超えるものまであります。
平等院の花
平等院は藤の名所としても知られていますが、春は桜もきれいに咲き誇ります。藤が満開になっている横にはつつじも色鮮やかに咲き、ぼけの花や水蓮など、様々な花を楽しむことができます。秋には楓が真っ赤に色づき、サザンカや椿など、四季を通して私たちの目を楽しませてくれます。
鳳翔館
鳳翔館は宝物館を平等院ミュージアム鳳翔館として2001年に開館したものです。国宝はもちろんのこと、重要文化財、京都府指定文化財、宇治市指定文化財を展示しています。その他にも、発掘調査で出土したものや、古図なども展示されています。最新のデジタル技術を用いて、復元映像展示も行っています。
平等院案内
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間:8:30~17:00、平等院ミュージアム鳳翔館9:00~17:00(受付16:45まで)、鳳凰堂内部拝観9:30~16:10(20分毎、1回50名)
拝観料:入園+鳳翔館 大人600円、中高生400円、小学生300円 鳳凰堂内部拝観300円
アクセス:JR奈良線より「宇治駅」下車、東方向へ徒歩10分、京阪電鉄宇治線より「京阪宇治駅」下車、歩いて10分
祭事案内:関白頼道忌(3月2日、鳳凰堂にて)、頼政忌(5月26日)、除夜会(12月31日)
平等院ホームページ:http://www.byodoin.or.jp/
COLUMN
今でこそ仏閣神社、城跡などの歴史を調べ、遠い過去に思いを馳せて当時を想像して観光することも覚えましたが、学生時代、修学旅行で訪れた平等院を初めとする、歴史あるものを見ても感動した覚えがありません。まだ若く、興味がなかったのも理由の一つかもしれませんが、自分で調べなくてもせっかくガイドさんが説明をしてくれるのに、もったいないことをしたと後悔しています。今また、あの頃と同じコースを巡ることができるのであれば、もっともっと楽しんで満喫できるだろうと思います。皆さんもせっかく訪れるのであれば、ぜひその建物に関する歴史を知り、当時を想い、そして感動してもらいたいと思います。
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