醍醐寺
醍醐寺(だいごじ)も、【古都京都の文化財】の一部として、世界遺産に登録されている寺院です。200万坪以上のとても広い境内を醍醐山に持つ寺院で、豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」で有名な寺院でもあります。
スポンサードリンク
上醍醐・下醍醐
醍醐寺は、笠取山とも呼ばれる醍醐山の山頂に、如意輪観音を本尊として開山した寺院です。醍醐寺発祥の地でもある上醍醐は、下醍醐から歩いて険しい山道を登り切った1時間かかる山の頂にあります。下醍醐から上醍醐へ行くまでの間には、三宝院、霊宝館などがあります。
上醍醐
西国三十三ヶ所の第11番札所でありながら、一番登るのに困難な札所としても有名です。登り口には霊山には珍しくない女人結界があり、女性は入山できませんでした。入山できない女性のために、女人堂という念仏に励む場が設けられていました。その女人道から先は道が険しくなりますが、国宝の薬師堂や清瀧権現拝殿(せいりゅうごんげん、醍醐寺の鎮守)などがあり、その他にも五大堂や歴史を感じる准胝堂が立ち並んでいます。この准胝堂の近くには、有名なわき水、「醍醐水」があり、建物も歴史を感じる古めかしいものとなっています。醍醐山の山頂には、重要文化財でもある如意輪堂があり、1606年に作られた懸造りで、歴史を感じずにはいられない佇まいです。同じく山頂にある白山大権現と重要文化財でもある開山堂。ここには醍醐寺を興した理源大師像が祀られています。
下醍醐
下醍醐には、上醍醐とは対照的な、華やかできらびやかな大伽藍が金堂や三宝院を中心に広がっています。多くの伽藍が焼失する中、五重塔だけは残り、創建当初からのものになります。伽藍への玄関のような存在の仁王門は、豊臣秀吉が再建を命じたものです。桜の季節になると、庭園の長めは桃色一色になり、圧巻そのものです。
三宝院
桜の季節に訪れると、この三宝院の大玄関の前にある、枝垂れ桜の美しさに息をのんでしまうでしょう。大玄関を抜けたところにある庭園の美しさにも驚かれると思います。豊臣秀吉が「醍醐の花見」を行う際に運び込ませた千石石(せんごくいし)の雄大さや、庭園内の滝や橋や島なども、美しい景観を作り出しています。回遊式庭園になっていて、建物の中から観賞するようになっています。その中の弥勒堂は重要文化財、表書院と唐門は国宝に指定されています。
スポンサードリンク
霊宝館
伽藍の中に立てられた霊宝館には、国宝や重要文化財が展示されており、普段では見られない宝が見ることができます。入れ替えも行われていますので、いつも同じ展示物ではないのが嬉しいところです。ただし、霊宝館の開館期間が決まっておりますので注意が必要です。
醍醐の花見
「醍醐の花見」として有名な醍醐寺。豊臣秀吉が1598年春に、醍醐寺で秀頼、北政所、淀殿などの近親者だけではなく、多くの大名やそれに仕える者達も連れ、総勢1300人で大規模な花見を行いました。歴史に残る花見だったのです。確かに醍醐寺の桜は、現在でも素晴らしいものです。はるか昔に宴が行われたのを思い浮かべ、秀吉がどの木の下で桜を愛でたのか、考えながら醍醐寺を散策するのもおつなものですね。
醍醐寺案内
住所:京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
拝観時間:伽藍(金堂、五重塔等、内部の拝観も含む。仁王門で受け付け)、三宝院庭園、殿舎拝観(3月~12月9:00~17:00、12月第1日曜翌日~2月末日9:00~16:00)、醍醐寺霊宝館(9:00~17:00)
拝観料:伽藍、三宝院庭園、殿舎拝観、醍醐寺霊宝館、各大人600円、中高生300円(共通券大人1000円~、中高生500円~)
アクセス:地下鉄東西線醍醐駅1番出口より歩いて10分、JR山科駅・JR六地蔵駅よりタクシーで10分、JR京都駅よりタクシーで30分(料金約3000円)
祭事案内:五大力尊仁王会(2月23日)、豊太閤花見行列(4月第2日曜日)、三宝院門跡
花供入峰(6月7~9日)、三宝院門跡奥駈け修行(7月19~23日)、醍醐山万灯供養会(8月5日)
醍醐寺ホームページ:http://www.daigoji.or.jp/
スポンサードリンク
- アメリカ大陸の世界遺産自由の女神やグランド・キャニオンなど
- アフリカ大陸の世界遺産文化遺産だけではなく、自然遺産も
- オセアニア大陸の世界遺産タスマニアデビルで有名なタスマニア
- ヨーロッパ大陸の世界遺産ヨーロッパ大陸の世界遺産
- アジア大陸の世界遺産アジア大陸で、日本以外で世界遺産に登録されているもの
- 福岡県
- 三池炭鉱 宮原抗三池炭鉱宮原抗は、三井に明治政府から
- 三池炭鉱 万田抗池炭鉱 宮原抗の1.5kmの場所に隣接している
- 三池炭鉱専用鉄道敷跡馬車鉄道としてスタートした三池炭鉱専用鉄道
- 三池港三池港は、1908年3月に竣工した港で
- 官営八幡製鐵所関連施設新日鐵住金八幡製鉄所として、1901年