腰痛予防

腰痛予防&改善のための寝具と寝相

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腰痛に悩んでいる人はとても多いです。寝るときの寝具や寝相が、あなたの腰痛をひどくしていたり、逆に楽にしてくれるものでもあります。腰痛の予防と改善のために、使っている寝具の見直しと、寝相について見直してみませんか?

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腰痛予防のマットレス

「このマットレスで寝たら、長年悩んでいた腰痛が嘘のようになおりました!」というのは、腰痛に悩む皆さんであれば、誰もが憧れるフレーズですよね。

クチコミ評価の高いマットレスを購入し、期待して寝てはみたものの、朝起きると腰が痛い…。

これではあまりに意味がありません。

マットレス選びのポイントは、クチコミ評価が高いかどうかではなく、自分に合っているかどうかです。

以下のポイントをふまえ、よりよいマットレスを見つけましょう。

包み込むような寝心地の良さで人気を集める低反発マットレス。

しかし、腰痛持ちの人に、低反発はオススメできません。


人は仰向けに寝ている時、頭、背中、腰、足の4箇所で全体重を支えています。

この内、最も負荷がかかっているのが腰です。正しい寝姿勢では血液が体全体を循環します。


しかし、体が沈み込む低反発マットレスでは背骨が不自然に曲がってしまい、血液の流れに悪い影響を与えます。

これが腰痛の原因となるのです。


高反発マットレスには弾力性があるので、一定のところまで沈んだら体を押し返してくれます。

これにより、正しい寝姿勢を維持してくれるわけですね。

体重から選ぶ腰痛対策

体重50キロの人と体重80キロの人が同じ高反発マットレスで寝たら、どうなるでしょうか。

高反発マットレスは、低反発マットレスに比べて体が沈み込みにくいのが特徴です。

しかし、体重50キロの人をちょうど支えるマットレスに、80キロの人が寝たら…。

体重を支えきれず、体が沈み込んでしまいますね。

これでは低反発マットレスを使っているのと同じ状態になってしまいます。

逆に、80キロの人をちょうど支えてくれるマットレスを50キロの人が使っても、今度は反発力が強すぎて、床で寝るのと変わらない寝心地になってしまいます。

自分の体重に合った反発力のマットレスを選ぶことが大切です。

高反発マットレスを使用後、腰痛に効果があらわれるまで、だいたい3か月ほどかかるといわれています。

せっかく体に合うものを見つけても、すぐにへたってしまっては、腰痛の悪化につながりかねません。

商品によっては、耐久テストを行っているものもあります。

購入の際は、その点も確認してみましょう。

以上、マットレス選びのポイントをあげてみました。

最も大切なことは「実際に寝てみること」

寝心地だけは、カタログでは分かりませんので、できれば実際に寝てみて購入したいものです。

店頭で体験させてもらうのもいいですし、お試し期間がある商品であれば、ぜひ利用していただきたいと思います。

自分に合ったマットレスを見つけ、快適な睡眠時間を過ごしてください。

正しい寝姿勢

皆さんはいつもどのような寝姿勢をしていますか?

朝起きると腰に痛みを感じるという人は、もしかしたら正しい寝姿勢ではないかもしれません。

腰痛予防には仰向けで寝たほうがいいとか、横向きのほうが腰に負担がかからないとか、うつ伏せ寝だと腰が楽だとか、様々なことが言われていますが、どのような寝姿勢が腰痛予防にいいのでしょうか。

腰痛には仰向け横向き

腰に負担をかけずに寝られる姿勢は、やはり仰向けか横向きだと言われています。

仰向け寝は膝の下にクッションを

頭・肩・お尻・かかとの4点に体の重さがバランスよく分散されていることが、腰痛予防になる正しい寝姿勢です。

しかし足をまっすぐ伸ばした状態で寝続けると腰が反り、かえって腰に負担がかかってしまうこともあります。

腰の負担をかけないためには、膝の下に高さ10cm以内のクッションを置いて、膝が軽く曲がった状態にするといいでしょう。

横向き寝は背中を丸めて

横向き寝は腰に負担がかかりにくい寝姿勢ですが、寝具が柔らかすぎると寝返りを妨げるため腰痛の原因になってしまうこともあります。

硬めの寝具を選び、背中を丸め膝は軽く曲げた状態が腰痛予防の寝姿勢となります。

うつぶせ寝はNG

うつぶせ寝は腰に負担がかかる寝姿勢だと言われることが多いですが、うつぶせ寝が楽だという人も少なからずいらっしゃいます。

うつぶせ寝が楽な人は、腰の筋肉が張って疲れている状態のことが多いです。

うつぶせ寝をするときは、足をまっすぐ伸ばすのではなく片方の膝を曲げて寝るようにしましょう。

膝を曲げるだけで腰への負担を減らすことができます。

また、寝る前に腰の筋肉をほぐすストレッチをすることで、無意識のうちにうつぶせ寝になることを防ぎます。

起き上がる時も腰痛予防

朝目が覚めて起き上がるときの姿勢も腰痛予防の大きなポイントとなります。

寝起きすぐの体は筋肉が硬くこわばった状態なので、ここで急に立ち上がったり無理に体を動かしたりしようとすると、腰だけでなく体全体に負担がかかってしまいます。

目が覚めたらすぐに体を起こすのではなく、布団の中で伸びをしたり足首を動かしたりして、体を温めることが大切です。

脳だけでなく体も目覚めてから初めて体を起こすようにしましょう。

一度横向きになり、腕で体を支えるようにしながら体を起こし、ゆっくりと立ち上がる習慣をつけることも腰痛予防になりますよ。

腰痛緩和

腰痛が悪化してくると寝返りを打つのも苦痛になり、朝起きると腰の周りに鈍い痛みを感じるという人も多いでしょう。

寝相は良いほうなのに腰痛に悩まされている人は多く、実はこの寝相がよく寝返りの回数が少ないということが腰痛を引き起こしていると言います。

寝返りと腰痛にはどのような関係があるのでしょうか。

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腰痛の原因がはっきりしている人は、腰痛持ちだという人全体の約15%ほどだと言います。残りの85%は原因がはっきりせずに経過観察をし続けるということがほとんどです。

原因がはっきりしないと言っていますが、実は腰痛持ちの人に共通しているのが寝相の良さです。

寝相が良く寝返りの回数が少ない人ほど腰痛を感じやすいという研究結果が出ています。

内臓で腰が圧迫される

人は仰向けで寝ると、内臓や背骨などの重さで腰が圧迫されます。

その重さは実に3~4kgもあり、長時間の圧迫を防ぐために寝ている間にも無意識で寝返りを繰り返します。

寝返りが少ない人は腰が圧迫され続けるため、腰に負担がかかり腰痛が症状として現れます。

寝返りを増やす

腰痛を緩和させるには寝返りをいかに増やすかということが大きなポイントとなります。

寝具の見直し

快適な睡眠をするには寝具が自分の体に合っているかどうかはとても大切なことです。

枕の高さやマットレスの硬さなどを見直し、寝返りが打ちやすい寝具に取り換えましょう。

ストレッチをしよう

寝返りが減ってしまう原因のひとつに、全身の筋肉が固くなっていることが挙げられます。

寝る前にストレッチをして、体の筋肉をほどよくほぐし寝返りしやすい体作りに取り組むことも大切です。

膝を立てて仰向けで寝て、膝を左右にゆっくり倒して腰をひねるストレッチがおすすめです。

寝る前の準備

腰痛緩和のためにストレッチを行ったからといって、すぐに寝返りが増えるようになったり腰痛が軽くなったりすることはありません。

毎日のストレッチを1か月ほど続けたころから少しずつ効果を実感してくると言います。

ストレッチに加え、日ごろから体を積極的に動かすことや、食生活で内臓に負担をかけないことなどにも気を付けるとなお良いでしょう。

腰痛予防

腰痛で寝返りが打てないと思っていたのに、寝返りを打たないことが腰痛を引き起こすことがあると初めて知った人もいるのではないでしょうか。

ストレッチをすることで腰痛に効果的だと感じた人も多いので、ぜひ試してみてくださいね。

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取材協力

院長 佐藤 浩行

■カイロプラクティック ゆらく
■院長:佐藤 浩行
■JCDC公認
 カイロプラクティックドクター
■ディヴァーシファイドⅡ
 テクニック修業
■アクティベーターテクニック修業
■O脚矯正テクニック修業
■基礎医学11科目修業

腰痛コラム筆者

院長 北條 善之

■ほうじょうカイロプラクティック
■院長:北條 善之
■RMIT大学日本校
※健康科学部
■カイロプラクティック科
優等卒業
■柔道整復師専門学校卒業