味噌汁にも中々面白い雑学や豆知識があります。味噌汁の歴史から栄養成分、変わった具材のことまで、様々なことを紹介していきましょう。
味噌汁の具材といったら、魚介類や野菜類などを思い浮かべます。定番中の定番といったら、豆腐とわかめの味噌汁でしょうか。江戸時代の味噌汁の具材で驚きのものがあります。なんと味噌汁の具材としてカステラを入れていたらしいのです。どろどろに溶けてしまいますよね。じゃがいもの味噌汁が溶けたような感じだと思います。
味噌汁を作るとき、だしと味噌だけではなく、味噌を溶くときに少量の料理酒を入れてみてください。一味変わってコクがでます。もう一つ、味噌汁のコクの出し方を紹介しましょう。仕上げにしょうゆを一回り入れます。少量のしょうゆをいれることで味に深みが出ます。お試しあれ。
味噌汁の呼び方は、「みそ汁」「汁物」「おみおつけ」などがありますが、おみおつけは感じで書くとどんな字かご存じですか?「御御御付け」と書きます。「御」は丁寧な言葉の時に使う字ですが、こんなにも御の字を使う程、味噌汁は昔から大切な食事の一つとされていたのですね。
「みそ汁は朝の毒消し」これは味噌汁に関する諺です。「朝の一杯のみそ汁は体にいい」という意味で、味噌汁の栄養がとてもいいということを表わしています。味噌汁の原料である大豆には、サポニンやレシチンが含まれ、体の中の余分な脂肪を排除する働きがあるといわれています。食物繊維も豊富に含まれているため、腸内の掃除にも一役かいます。タンパク質も豊富なため、体にはいいことずくめです。この味噌汁を毎朝飲むと健康を維持していけますよということなのですね。
種類が数多くある味噌の中で、一番多く使われているのが米味噌です。全体から見ると米味噌の比率が80%前後となっていて、続いて麦味噌の10%前後、豆味噌の6%前後、調合味噌の10%前後となっていきます。これをみても米味噌がどれだけ多く使われているのかがお分かりになるでしょう。味にくせがなく、色も淡色で甘みが強いことがその理由だといえます。ただ、九州などでは麦味噌の方が好まれていますし、全国的に見るとやはりかたよりはあるようです。あなたの家ではどの味噌をお使いですか?
皆さんは味噌をどうやって保存していますか? 自分は密閉容器にうつしかえて冷蔵庫で保管しているのですが、以前は台所の下の扉を開けた、冷暗所に密閉容器で保管していました。冷蔵庫に入れるようになったきっかけはとある事件が起きてからです。田舎の親戚の家に遊びに行ったとき、夕飯の準備にかかり、自分は味噌汁を作ることに。いざ味噌をいれるぞと味噌を入れている容器の蓋を開けた瞬間です。中から大量のショウジョウバエが一斉に飛び出てきました。声もでないくらいに驚いている自分に、叔母は「熱を加えるんだから大丈夫大丈夫」といい、私から味噌を奪い取ってさっさと味噌汁を作り上げてしまったのです。あんな光景を見て、味噌汁に口をつけることができませんでした。いくら熱を加えるからと言って、大量の蠅が入っていた味噌など口にしたくありません。味噌を入れていた容器は密閉容器でしたが、冷蔵庫ではなく台所で保管しており、それを見てから味噌の保管は冷蔵庫でするようになりました。密閉容器は絶対冷蔵庫から出さずに、味噌だけ取り出してすぐ蓋を閉めるようになりました。神経質すぎるかもしれませんが、あの光景を見てしまうと恐ろしくて容器を冷蔵庫から出すことができないのです。