米は大きく分けて米味噌、麦味噌、豆味噌に分類されます。その中でも米味噌とゆうのがあります。一番消費量の多いのが米味噌ですが、全国各地で作られており、味も色にもそれぞれ違いがあります。
一般的に使われているのが米味噌になります。東日本、近畿、北陸で特に好まれて使われている味噌です。色も様々で、黄色や黄色っぽい白、赤などになります。色の薄い米味噌の場合は大豆を煮て作りますが、色の濃い赤い米味噌などは大豆を煮ないで蒸して作ります。成熟期間は、米麹を多く使っているものほど短く済みます。淡色系の米味噌では西京味噌、信州(長野)味噌が有名で、赤いものは仙台味噌、津軽味噌が有名です。それぞれ甘みが強かったり辛みが強かったりと個々に特徴があります。米味噌の作り方は別項で取り上げていますので、そちらを参考にしてみてください。
米味噌も、作る地域によって味も色も違ってきます。甘味噌は白と赤、甘口味噌と辛口味噌は赤と淡色に分けられます。原料は大豆、米、塩です。どんな種類があるのか紹介していきましょう。
「なめみそ」と呼ばれるもので、辛口の赤味噌になります。伊達藩青葉城の中に設けられていた、御塩噌蔵と呼ばれる製法の伝統を今に受け継がれた味噌です。
辛口の味噌で淡色です。
加賀藩の時代から受け継がれてきた辛口味噌で赤です。
秋田といえば米どころでも有名です。そのできのいい米と大豆で作られた辛口の赤みそです。
長期間熟成させた味噌です。辛口の赤みそになります。
コクのある甘味噌で白です。
コクのある辛口の赤みそで、別名を越後麹味噌といいます。
コクのある甘みの甘味噌です。色は赤褐色です。
短時間で熟成させた甘味噌で色は白です。西京味噌の名前で知られています。
米麹の割合が多く、甘みが強い味噌になります。味わいが豊かな赤みそです。
購入した味噌ではなく、自分で作った自家製味噌の味噌汁はきっと味も格別ですね。そこで自分で米味噌を作ってみませんか? 自家製味噌を作るためのセットも販売されていますし、インターネットを使うと通信販売で簡単に材料を揃えることができます。生麹米も千円以下で買えますし、大豆も1キロ千円以下です。塩や大豆、米こうじなどの全ての材料が揃ったものだと二千円ほどで購入できますのでチャレンジしてみるのもいいと思いませんか?
以前、ちょっとだけ楽をしようとしてだしの入っているだし入り味噌を購入してみました。味噌を入れるだけでだしをとらなくてもいいなんて、なんて楽な味噌なんだろうと思ったからです。実際味噌汁に使ってみると……なんだか物足りない……。気持ちの問題なのでしょう。普段だしをとってから作るのに、いきなり味噌だけ入れるという先入観のなせる技なのでしょうか。出来上がった味噌汁を飲んでみてもなんだか味気ないような気がするのです。結局そのときは顆粒状の鰹だしを入れたのですが、それ以降、せっかくのだし入り味噌なのに、普通にだしをとってから味噌汁を作りました。だし入り味噌は普通の味噌よりもちょっとだけ価格も高めです。楽をしようとして購入したのですが、結果的にはいつも通りだしをとって味噌汁を作り続けました。それ以来だし入り味噌は購入していません。人それぞれ好みもありますので、全ての人がそうだとは言いませんが、自分のようにだし入り味噌だけではダメな人間もいることは事実です。もったいないことをしました。