麦味噌は米味噌、豆味噌と三つに分類される味噌の中の一つです。ここまで読んで来られた方にはもうお分かりでしょう。麦麹を使って発酵、熟成させて作った味噌が麦味噌です。それでは麦味噌のことを学習していきましょう。
九州全域、山口県、愛媛県で主に消費されている味噌がこの麦味噌です。塩分が低く、麹を使う量が多いので香りも甘みも強い味噌です。関東などで作られている麦味噌は塩分が少し高めになります。麦味噌で味噌汁を作った場合、黒い線のようなものが残るため、味噌こしをしなければなりません。麹を多く使っているため、発酵する力が強く、時間がたつと黒く変色してしまうという特徴もあります。変色しても品質に問題はありません。麦味噌の香りがとても良いのは、味噌汁を作るときに味噌こしを使って味噌を溶き入れ、そのときに初めて麦の中の麹が空気と触れるからです。
麦味噌を味噌汁に使うときは味噌こしが必要になります。通常味噌汁を作るときはお玉の中で味噌を溶いたりしますが、麦味噌の場合はそうもいきません。この方法だと、麦味噌独特の黒い線が味噌汁の中に混じってしまいます。普段から麦味噌を食べている地方では、味噌こしを使うのが当たり前となっています。中には米味噌で味噌汁を作っていても、味噌こしを使う家庭もあるようです。慣れるまでは面倒ですが、麦味噌では必ずこの味噌こしを使用しましょう。
さらっとした甘みと独特の香りが引き立つ麦味噌。どのように作られているのか製造方法の紹介です。
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別名田舎味噌とも呼ばれる麦味噌ですが、どんな種類があるのか紹介しましょう。
さらりとした甘みが特徴で、麦特有の香りがします。
色は淡褐色のものが多く甘口です。
色は淡色で甘口になります。