味噌汁の栄養成分

味噌汁にはどんな栄養成分が含まれているのでしょうか。大豆が主原料なので体に良さそうな印象がありますね。味噌は塩気が気になりますが、塩分の摂りすぎに関係してくるのでしょうか。それでは味噌汁の栄養成分の紹介です。

味噌汁の栄養

味噌汁に含まれる栄養成分のほとんどが、主原料である大豆の栄養成分といってもいいでしょう。麹を使って発酵させることにより、微生物が豊富な栄養素を作り出してくれますので、味噌汁の中は沢山の栄養が詰まっていて、私たちの体にも様々な効果をもたらしてくれます。

タンパク質

大豆に豊富に含まれるタンパク質は、味噌を作る家庭で発酵することにより、アミノ酸に変わります。タンパク質はコレステロールを下げてくれたり、血管の弾力を維持してくれたりもします。体にはなくてはならない成分なのです。

ビタミンB12

ビタミンB12は神経の修復をしてくれるので、神経性の疲労(眼精疲労など)などに効果があります。造血作用もあります。

ビタミンE

ビタミンEは血行をよくしてくれる効果の他に、老化防止の効果もあります。

酵素

消化酵素という言葉は皆さんご存じでしょう。酵素は消化を助けます。

イソフラボン

イソフラボンには抗酸化作用があります。肌にもいいということですね。肩こりにもいいですし、更年期障害にも効果があるとされている成分です。

コリン

コリンにビタミンE同様、老化防止の効果があります。肝臓に脂肪のかかる脂肪肝も防いでくれます。

レシチン

レシチンはコレステロール値をさげてくれる効果があります。肥満の人などは大いに摂るべき成分ですね。ボケの予防にもなります。

※これらの栄養成分以外にも、味噌には繊維質、カリウム、灰分、資質、マグネシウム炭水化物などの栄養素が含まれています。これだけ多くの栄養成分が含まれている食品は稀なのです。

味噌汁効果

これらの栄養成分を見て、味噌も味噌汁も体にいい成分が沢山入っているのがお分かりでしょう。健康維持にはとても効果が期待できるということ、様々な病気の予防になるということも分かりますね。かの徳川家将軍も、毎朝味噌汁を飲んで長生きしています。様々な研究の結果、がんや脳卒中、高血圧や糖尿病、脂肪肝やボケ予防、コレステロールを抑制するなどの、生活習慣病を予防するのに、味噌汁が大変役にたつということがわかってきています。

味噌汁の塩分ってどれくらい?

よく、血圧が高めなので料理の塩分を控えめに……という言葉を効きます。実際嫁いだ先の家は、義父の血圧が高く、義母が作る料理にはほとんど味がついていませんでした。食べ慣れない者にとってはちょっと苦痛な食事でした。話を元に戻しましょう。味噌は塩辛いものですが、その塩分がどのくらいか気になりますね。味噌に含まれる塩分は、水分の中に溶け込んだ形で入っています。味噌が作られるときに使われる塩の量は、普通12%前後です。甘口味噌や白味噌。豆味噌は米味噌などに比べて若干少なく、5~7%前後となります。米味噌や豆味噌などの種類別や、麹の量や種類によっても塩分の入っている量に違いが出てきます。そこで、味噌汁にしたときの塩分の量ですが、ナトリウムとカリウムを一緒に摂ると、体から排出されやすくなりますので、カリウムを多く含む具材を味噌汁に使うといいでしょう。実際は味噌汁にすることで、気に病むほど塩分は気にしなくてもいいのかもしれません。緑黄色野菜、海藻、きのこ、芋類などが、カリウムと食物繊維を多く含んだ食材になります。どんどん味噌汁の具として活用していきましょう。

日本人とみそ汁

私たち日本人の食生活と密接な関係にあるみそ汁ですが、これらの栄養面を見ると、とても合理的で健康に良いのがわかります。食生活が欧米化してきて、みそ汁を飲まない人も増えてきていますが、味噌汁のよさを見直して和食生活に切り替えてみませんか?

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