地球科学のせかい

北極と南極

ペンギン北極と南極は、1年のうちのほとんどがとても厳しい自然条件になります。そのため時期は限られてしまいますが、それでも大自然のすごさを一目見ようと訪れる人はあとをたちません。

 

北極って、どんなところ?

ホッキョクグマ北極はシロクマがいるところ…というイメージを持っている人も多いでしょう。北極の大自然を思い浮かべますね。北極は正確に言うと、“北半球にある極点”ということになります。北緯(ほくい)90度の地点、地球の一番北ですね。

北極には【海について】のページでふれている「7つの海」に含まれる北極海があります。ユーラシア大陸、グリーンランド、北アメリカ大陸などに囲まれていて、一年中または冬になると一面氷におおわれますが、ノルウェー沖(おき)だけは大西洋からの暖かい海水が流れ込むため、凍りません。

北極海には、観光客に大人気のシロクマ(ホッキョクグマ)をはじめ、セイウチやシロイルカ、ホッキョククジラ、イッカクなどさまざまな動物がすんでいるんですよ。今、絶滅(ぜつめつ)にひんしている動物がたくさんいます。未来の地球科学を考え、自然環境を守っていかなければなりません。

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北極の地球温暖化

北極北極海の氷は海が凍ってできたもので、その厚さは数mしかありません。北極点の近くでも現在は2mくらいしかなくなってしまいました。

また、北極海の氷は止まっているように見えますが、実はかなりのスピードで動いています。なので、寒い北極から暖かい大西洋に流れ出るまで、それほど時間はかかりません。

さらに、ここ数年でどんどん進行していると言われている地球温暖化も、北極海の氷が減っている原因になっています。地球温暖化は今ある氷を減らしていくだけでなく、氷ができにくい環境なってきているとも言えるでしょう。

太陽の光を反射させる役割をもつ氷が減ると、なおいっそう温暖化を加速させることになってしまいます…。地球温暖化は、北極にすむ動物たちの命をうばってしまうことにもつながります。地球科学の分野でも、早く解決しなけれなならない問題ですね。

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南極って、どんなところ?

南極南極は“南半球にある極点”で、地球の一番南にあります。南極のさまざまな観測を行う昭和基地は、日本から約14000km以上はなれているんですよ。南極の大きな特徴は、日本とは季節が反対になることですね。

日本が夏のとき、南極は冬になります。これは日本が北半球、南極が南半球にあるからです。また、北極は氷だけで陸地はありませんが、南極は氷の下に南極大陸があって、陸地の上の氷は一番厚いところで4000mあります。

地球上にある氷のほとんどが南極のものだと言われています。さらに南極にも雪がたくさん降ります。けれど、海から遠いところではほとんど降りません。内陸の降水量は年間約50mmといわれ、エジプトの砂漠(さばく)と同じくらいなので、南極は「白い砂漠」とも呼ばれています。

南極では、2002年に大きな棚氷(たなごおり)が崩れてしまったのですが、それは地球温暖化の影響だと考えられています。このほか、南極には一日中太陽が出ない極夜(きょくや)と、一日中太陽が出て明るい白夜(びゃくや)があります。

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南極のオーロラ&ペンギン

ペンギン南極もきびしい自然環境には変わりありませんが、見どころは意外とたっぷりあります!というわけで、南極のオーロラとペンギンについてお話しましょう。

オーロラは空にかかるカーテン!

夜空にあらわれる幻想的なオーロラは、地球科学の研究でも注目されていて、息をのんでしまうほどの美しさです♪オーロラは空気と、太陽からの電気をおびたとても小さな粒子がぶつかり合って、発生します。赤やピンク、緑などのいろんな色を放ち、ゆらゆらと動きます。太陽の働きが活発になっているときは、特によく見えるんですよ。

たくましく生きるペンギンたち!

オーロラとともに南極の魅力として挙げられるのが、ペンギンですね。南極には、コウテイペンギンやアデリーペンギンなど、数種類がすんでいます。一番寒い場所でも、こどもを産み、育てられるのは今紹介したペンギンだけと言われているんですよ。かわいらしいしぐさで見る人の目を楽しませてくれます♪


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