地球科学のせかい

磁界

コンパス磁界とは、磁力が働いている空間のことをいいます。「磁界が何か地球科学と関係あるの?」と思う人もいます。この磁界は、地球の自転ともかかわりがあるため、地球科学とも大きな関係があるともいわれています。

 

磁界(じかい)って?

磁力線電流が流れたときに、そのまわりにできるものが磁界です。磁界も地球科学の面では、とても気になるものの一つに挙げられます。これは磁気(じき)ともよばれていますね。こっちのほうが、聞き慣れているのではないでしょうか。

磁界のなかに鉄粉をまくと、磁界の向きにそって線ができます。この線のことを磁力線(じりょくせん)というんですよ。これを読んで、「なんか、それ見たことあるかも…」と思った人!そう、それは磁石によく見られますね!磁石については、次の項目で紹介しましょう。

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磁石(じしゃく)について

磁石小学校の理科の実験などでやったことがある人もいると思いますが、磁石には鉄がよくくっつきますよね。このことから分かるように、磁石は鉄を引き付ける力をもっています。

また、磁石にはN極とS極があって、この両極を近づけると引き合います。けれど、たとえばN極とN極のように、同じ極同士を近づけても引き合いません。このような磁石の力のことを磁力といいます。この磁力によって、磁力線ができるのです。

磁石の種類

磁石には電磁石と永久磁石の2種類があります。電磁石は、鉄しんにコイル(導線を何度も巻いたもの)を巻き付けて電気を通すことによって一時的に磁力を発生させます。電気がなければ磁力は消えてしまいます。

一方、永久磁石はまわりの磁界が消えても、磁力が長いあいだ残る性質をもっています。電気は必要ありません。理科の実験に使われる棒磁石等も、この永久磁石の一種なんですよ。

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地磁気(ちじき)とは?

地磁気(ちじき)とは?さて、いよいよ地球科学にかかわりのある地磁気の説明をしましょう。みなさんは“地磁気”という言葉を聞いたことがありますか?

私たちは方位磁針(ほういじしん;コンパス)を使って、方角を知ることができます。これは、地球が大きな磁石のようになっているため、方角がわかるようになっています。

北極がS極、南極がN極となり、地球のまわりにも磁界ができていることになります。この地球の磁界のことは、地磁気とよばれています。地磁気については、まだわからないことも多く地球科学の分野でたくさんの人が関心をよせています。

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地磁気はだれが見つけたの?

ガウス地磁気の不思議な力を見つけたのは、だれなのでしょう?地磁気が発見されなければ、方位磁針だって作られなかったかもしれません。なにか不思議な力が磁石を南北に向かせることに気がついたのは、古代中国の人だと考えられています。

そして、その力(地磁気)のもとが地球の内部にあることを発見したのが、イギリスの物理学者ウィリアム・ギルバートと言われています。

ですが、彼も残念ながら古代中国の人と同じく、地磁気のしくみまではわかりませんでした。そのほか、ドイツの物理学者(数学者、天文学者でもあった)ガウスなども地磁気の発見者として知られています。


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