地球科学のせかい

火山

火山世界には、いくつもの火山があります。地球科学の話は、火山のことにもすぐつながります。火山が活動的に動いていることは、地球が元気な証拠(しょうこ)といえるかもしれません。

 

火山噴火(ふんか)のしくみ

火山噴火(ふんか)のしくみ

山が火をふく…なんて、とても不思議ですよね!地球科学のギモンの一つでもあります。ナゼそして、どうやって噴火するのでしょうか?それでは、さっそく火山噴火のしくみを見ていきましょう。

地球の内部はおおまかに、中心から外側に向かってコア(かく)、マントルとよばれる層、そして地殻(ちかく)となっています。地殻以外は高温です。

マントルの近くには、かたい岩もあって、とても熱くなっています。その岩は、ほんの少しのキッカケで、ドロドロと流れ出るマグマへと変わっています。

地殻はちょっとずつ動いていて、地殻同士がぶつかるところは地震が起きやすく、マグマもできやすい状態です。

とけ出したマグマは、地表をめがけて流れてくることがあります。このことを「噴火」といいます。マグマは無理やり地表に上がってこようとするので、地面の形が変わってしまうこともあるんですよ。


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活火山と休火山

活火山と休火山活火山は、どのように決められたのでしょう?1974年にできた「火山噴火予知連絡会」が、「噴火の記録のある火山および現在活発な活動のある火山」を活火山と定められていました。

けれど、それから時が流れて1991年にこの定義(ていぎ)が変わり、「過去およそ2000年以内に噴火した火山および現在活発な噴気活動のある火山」を活火山ということになりました。

さらに、1998年には「おおむね過去1万年以内に噴火した火山および現在活発な噴気活動のある火山」と改められました。一方、火山には活火山だけでなく、休火山もあることを知っていますか?休火山は噴火を休止している火山…ですが、これがまた私たちの想像をこえる地球科学のおそろしさとも言えるでしょう!休火山でも、ある日突然噴火することもあるのです。

火山に言わせれば、ずっと休んでいるわけにもいかない…といった感じですかね。そのため、今は「休火山」という言い方はしなくなって、過去のデータをもとに、たくさん活動している火山順にA・B・Cの3つのランクに分けられるようになりました。

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火山活動度レベルって?

2007年から火山情報の一つとして、気象庁は「噴火警戒(けいかい)レベル」というものを取り入れました。ちなみに、「火山活動度レベル」はもう使われていません。

火山活動レベル

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キラウエア火山の活動

キラウエア火山 キラウエア火山

火山があるのは、日本だけではありません。ハワイ島にある“キラウエア火山”は世界中で一番活発に動いている火山といえるでしょう。ハワイ島は、ハワイ諸島の中で一番新しくて大きな島です。

溶岩をほとんど絶え間なく噴出している“キラウエア火山”と、ちょっと不気味な感じで流れ出すプウ・オオ噴火口のおかげで、ハワイ島にはいつも新しい土地ができ、今も発展し続けています。近くで見ることができるので、いつも大勢の観光客が訪れます。

かたくなった黒い溶岩で囲まれた風景を見ていると、月の世界にいるような感覚になりますよ。ハワイといえば、青い海をイメージする人が多いと思いますが、その青さとは対照的に“キラウエア火山”からは「動」の雰囲気を感じることができます。チャンスがあったら、行ってみてくださいね!


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