地球科学のせかい

津波

津波津波は地球科学のなかでも、気象現象ということになります。潮の満ち引きや津波のこと大きく指します。また、マリンスポーツをするときなどはあると助かる海の波も、津波となれば大きな被害をおよぼすこともあります…。

 

潮(しお)の満ち引きって?

潮の満ち引き海には満潮(まんちょう)と、干潮(かんちょう)があります。満潮は海水面が一番高くなるとき、干潮は一番低くなるときのことをいいます。

このように、海は1日中同じ高さというわけではありません。海面は1日2度ゆっくり高くなったり低くなったりします。これが「潮の満ち引き」というものです。月の引力によって起こると考えられています。

月は地球のまわりを24時間50分かけてまわっていて、海面はこの動きにあわせて、およそ12時間25分でその高さが変わるんですよ。こうした月の動きと太陽の動きが重なることで、海面が高くなるのか、それとも低くなるのか…潮の満ち引きの大きさが決まっていきます。

ちなみに、満潮と干潮の差が一番大きなときのことを「大潮」と呼んでいます。潮の満ち引きも地球科学に大きなかかわりを持っています。

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波のしくみ

うねりさて、海の波はどのように起こるのでしょう?波は風が吹くと起こります。海は常に大きいものから小さなものまで、さまざまな波が立っています。

まず、風が吹きはじめると、「さざ波」と呼ばれる小さくて細かな波が立ちはじめます。その「さざ波」は風が強まるにつれて、大きく高くなります。
もっと波が高くなって、風も強まってくると、波の先端部分が白く変わります。これが「白波(しらなみ)」と呼ばれるものですね!風がおさまると、波もだんだん小さくなっていきますが、ゆるやかな丘のような形になった波は、海面をゆっくり移動し、遠くのほうまで広がっていきます。これが「うねり」です。そのうちに波は、海岸に打ちよせてくずれてしまいます。

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津波発生のしくみ

津波発生のしくみ

海に関する自然災害といえば、多くの人は津波を思い浮かべるでしょう。自然災害は、地球科学と結びつきの強いものですね。地震のあとは、津波が起きやすくなっています。津波のスピードは海の深さによって違うと言われていますが、陸に近づいてからも、そのスピードはおとろえることなく進んできます。これが、津波のおそろしさと言えるでしょう。ここで、津波発生のしくみを見てみましょう。

海には「海洋プレート」というものがあります。その「海洋プレート」が地震など、何らかのきっかけで移動します。

そうすると、大陸の先端が引きずり込まれて、ゆがみが生じます。

もうそれ以上ゆがめない状態になると、今度は元に戻ろうとする力が働いて、海水を押し上げてしまいます。

これが津波です。押し上げられた海水は、さまざまな方向へと広がっていきます。津波は海が深いほど小さく、はやいスピードで、浅いほど大きくゆっくりと伝わります。

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津波対策

津波対策津波対策は、地震対策でもあります。地震については、【地震】のページでくわしく説明していますので、そちらを読んでくださいね。

いつ・どんな津波が来るのかを予測するのは、残念ながらとてもむずかしいことです。津波の場合、実際に見てから避難(ひなん)したのでは遅いため、海の近くにいるときに地震などのゆれを感じたら、すぐその場からはなれて高いところに移動しましょう。

ものすごい勢いで人をのみ込み、建物をこわしていく津波…。このおそろしさから少しでも逃れるために、防波堤(ぼうはてい)や防潮堤(ぼうちょうてい)の建設、建築物の鉄筋化、集落や公共施設の高い場所にうつすなどの津波対策がとられています。

いざというとき、あわてないように日頃から避難経路や避難場所を確認しておくことも大切ですね。津波だけでなく、地球科学によって引き起こされる現象は、私たち一般人にはわからないことも多いため、完全に防ぐことがむずかしいというのが現状です。


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