私たちは、海からたくさんの恵みをもらっています。地球科学の面でも海に関して、さまざまな研究が行われています。どこまでも続く海に秘められている大きなパワーに、迫ってみることにしましょう。私たちがどんな恵みを受けているのか、紹介します!よごさずに、大事にしていきたいものですね♪
まず「健康に役立つ海の恵み」として、食材・塩・水を紹介しましょう。これらの海の恵みを生活の中にうまく取り入れて、健康に過ごしたいですね!
みそ汁にはコンブやかつおぶしが使われていますし、おにぎりや手巻き寿司を作るときはノリを使いますね。そのほかにも魚、豆腐、寒天なんかも海のものです。また、子供から大人まで人気のあるパスタやチャーハンなども、たらこやカニを使って作ることがあります。さらにワカメなどの海藻(かいそう)やアサリ・ハマグリなどの貝類などもそうです。魚介類が苦手な人もいるかもしれませんが、ミネラルなどうみの栄養がたっぷり含まれています。
【海について】のページで、海水には食塩と同じ成分が含まれていると紹介しています。このことからも分かるように、海水から塩は作られます。体の中の塩分は汗などになって、流れ出てしまいます。
私たちは塩がなければ生きていけません。とりすぎは高血圧や腎臓病(じんぞうびょう)などの原因になりますが、今は塩分不足の人も少なくありません。料理に使いながら適量をとることが大切です。調理用、漬物用、お菓子作り用など、さまざまな種類の塩があります。
塩と同じく、水も私たちが生きていくためには欠かせないものです。海水が蒸発して雲になり、雨や雪になって地下水やわき水となります。こうして日常生活で使う水となるのです。そして最終的にはまた、水は海へと戻っていきます。なので、海をよごすと、自分たちが使う水もよごすことになってしまうので、気をつけなければなりません。
海は天候とも関係があり、地球科学の研究にも役立っています。海流にのって、赤道付近から日本のまわりに温かい海水が運ばれてきます。そのおかげで、日本は温暖な気候になるんですね。
また、うみには二酸化炭素を吸収する働きがあります。二酸化炭素は、地球環境に悪影響をおよぼす物質として知られていますが、地球上で発生するものの約半分を海が吸収してくれるんですよ。
このため、もし海がよごれたりして、その状態が変わってしまうと、二酸化炭素の吸収が弱まったり、吸収されなくなってしまうことも考えられます。このように、地球環境を守るための大切な役割を果たしているのです。
1年のうちでも、夏の海は楽しみがたくさんありますね!海水浴、サーフィンやスキューバダイビングなどのマリンスポーツ、釣り、キャンプなど…夏の思い出を作る場所として、海はぴったりです♪
海をながめていると、なんだかリラックスできるという人もいるでしょう。船を使ってクルージングを楽しむこともでき、潮風をあびながら海の上を走るのは、最高に気持ちいいですね~。
さらに、船は海での遊びにも使われますが、交通手段としても便利です。人はもちろん、いろんな荷物を運ぶために重宝します。
上記のほかにも、まだ海の恵みはあるんですよ。ここで、地球科学にも大きく関係するエネルギーについて、お話しましょう。環境問題がたくさんの人々の関心を集めているなか、いろいろなエネルギーが注目されています。
海のエネルギーも、その一つ…。「燃える氷」と言われているメタンハイドレート(天然ガス)が海底から出ています。これは、燃えたあとも水しか出ないため、地球温暖化防止にも効果的と考えられています。このガスをエネルギー源として上手に使えたら、地球科学もさらに発展していくでしょうね。