海には、どんな生き物がどれくらいすんでいるのでしょうか?海中の生き物を知ることでも、地球科学のすごさをわかってもらえると思います!そこには、きっと未知の世界が広がっているはずです。
海にはいろんな種類の魚がすんでいますね。魚のほかにクラゲやイソギンチャク、エビ、カニ、タコ、イカ、クジラ、イルカ、アザラシなど…本当にたくさんの生き物がいます。
海岸から深さ200mぐらいまでの海を「大陸棚(たいりくだな)」といいますが、ここには数多くの生き物がいることで知られています。さらに「大陸棚」よりも深い「深海」と呼ばれるところにも、大きな生き物だけでも数万種類以上いることがわかっています。
小さな生き物もあわせたら、ものすごい数になるでしょうね!広い海にすんでいる生き物をすべて調べるのは、とても大変なことなので、どれぐらいの生き物が住んでいるのか…正確なことは、残念ながらよくわかっていません。けれど、だいたいの数としては1000万種類以上の生き物がいると考えられています。新種の発見は、地球科学に新しい風を起こすでしょう。
海には、地球上で一番大きいと言われる生き物がすんでいるんですよ。何だか、わかりますか?
答えは…上の項目でも名前があがっている、クジラなんです。一口にクジラと言っても、さまざまな種類があって、その中でもシロナガスクジラが一番大きいと言われています。もちろん、みんながみんな同じ大きさというわけではありませんが、一般的には体長25~30m、体重250tほどですね。長いあいだ、研究・観察してきたクジラの中には、体長33mをこえるものもいたとされています。
このほか、クジラは哺乳類(ほにゅうるい)ですが、海にすむ魚類の中で一番大きな生き物といえば、ジンベイザメではないでしょうか。このジンベイザメ、体は大きいですが、とてもおとなしい性格の持ち主なんですよ。小魚やプランクトンをエサにしています。
今までの調査の結果、小さな魚よりも大きな魚のほうが長生きすることがわかりました。魚だけでなく、ほかの生き物にも同じことが言えるかもしれませんね。
たとえば、チョウザメは30年以上生きるのが普通で、なかには40年生きたという記録がありますし、カレイの仲間のオヒョウという魚は20年生きたという記録が残されているんですよ。一方、イワシ類は2~6年、アジやサバなども5~6年と短命です。
大きな魚にしろ小さな魚にしろ、すべての生き物は病気にかかったり、海の中の環境によって寿命がのびたり、ちぢんだりします。また、病気などになっていなければ、ウロコで年齢を調べることができます。これから、さらに地球科学が進歩していけば、今わかっているより、もっと長い寿命の海の生き物が見つかる可能性もあります。
世界中に数多くの種類の生き物がいます。それらの生き物は、陸・空・海…それぞれいろんな場所で生活しています。その生き物の種類は年々減っているのが、深刻(しんこく)な問題になっています。
海にすむ生き物も乱獲(らんかく)によって、数が減ってきています。乱獲とは、自然界の動植物をむやみに大量にとることです。私たち人間の魚などをとる技術が進歩したことで、とりすぎにもつながっています。
このように、ある決まった種類だけが減っていくと、【海について】のページでもふれた生態系のバランスを崩すキッカケになってしまいます。その生態系がくずれたせいで、沖縄ではきれいなサンゴが消えている…とも言われているんですよ。
そのほか、クジラやウミガメが海に捨てられたビニール袋などのゴミをあやまって飲み込んでしまったり、アシカやオットセイが漁に使う古くなった網(あみ)などにからまってしまって、命を落とすこともあります。