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シダ

4億年前の世界最古の植物として、多くの種類がある、シダ。空気清浄能力や蒸散作用に優れ、有害物質であるホルムアルデヒドの除去もします。シダは、室内環境を快適に保つために、非常に優れた性質を持つ観葉植物として、エコ・プラントとしても有名です。

シダ

【学名】

Nephrolepis exaltata

【英名】

common sword fern

【和名】

セイヨウタマシダ ネフロレピス エクサルタータ

【分類】

タマシダ科 ネフロレピス属(タマシダ属)常緑多年性シダ

【原産地】

熱帯、亜熱帯地域全域

【環境】

3℃以上 非耐寒性(強いものもあり) 耐陰性


【種類】

「ストーンファーン」「テデイ・ジュニア(ツデイ)」「スコッチイ(スコッチタマシダ)」「タニワタリ」「ビカクシダ」「ヘゴ」「チャセンシダ」など

【特徴】

シダの仲間は、根、葉、茎の区別があり、花が咲かないので種子もできない植物です。シダは、どれも曲面状の小さな葉が茎に沿って数多くついています。葉の周辺がギザギザになっている、その立体感や複雑さが、他の観葉植物と違い特徴的です。また、その葉の持つ緑色は、みずみずしく生命力に富んでいます。シダ植物は、和の雰囲気にもぴったりなので、どのようなインテリアにもすることができる観葉植物です。

シダ 育て方

【水やり】

シダは、夏に毎日たっぷりの水をあげます。タマシダは、冬でも表面の鉢土が乾かないようにしておく必要があります。他のシダの仲間では土の表面が乾いたら室温の水を与えるようにします。なお、乾燥時には霧吹きで葉水を行う必要があります。

【育て方】

シダは、寒さに強い品種もあり、越冬もできます。ただ、シダの葉が枯れこむこともあります。しかし、根が生きていれば翌春には新芽が元気に吹き出しますよ。乾燥することで、葉の色や形が変わってきますので、毎日のお手入れを欠かさずに行ってください。

【土・肥料】

観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)7腐葉土3。春~秋まで液体肥料か、固形肥料を与えます。

【植え替え】

シダは、4月~8月の間に、鉢の底から根が出て根づまりした時や、根が痛んでいる場合、2年以上は植え替えていない場合などに、植え替えをします。

【増やし方】

シダは、株分けで増やします。自生では、胞子が飛ぶことによって、増やすことができるのですが、観葉植物など、自宅に置いてあるものでは、胞子で増えることはほとんどありません。ですから、株が大きくなったら、株分けを行います。株分けを行ってから、しばらくの間は、水切れを起こしやすいので、水分に注意しましょう。シダの仲間では、ランナーをつけ、子株ができるものもあります。(ネフロレピス)

【病害虫】

通常は虫に強いのですが、稀にカイガラムシやハダニ、アブラムシがつくことがあります。

【豆知識】

シダとは、漢字で「羊歯」と書くようです。そんな、シダ植物は、いろいろな種類があります。科名で分類するとワラビ科・チャセンシダ科・シノブ科・オシダ科・ウラボシ科・アオイ科・ヤナギ科などがあり、これを属名で分類すると、シダ属・シノブ属・アジアンタム属・アスプレニウム属・ヤブソテツ属・ビカクシダ属などがあり、世界に30種ほど、日本にもタマシダなど3種類が自生しています。種類によって、育て方の変わるものもありますが、ほとんどは、同じように育てることができます。シダ植物の仲間で、今、最も人気がある品種が、アジアンタム。このアジアンタムも、実はシダ植物なのです。

【意外な一面】

シダ植物というと、学校の理科の授業などで、習いませんでしたか?シダ植物は、コケ植物や藻類と同様に、胞子によって殖える維管束植物です。花をつけないことから、隠花植物もいいます。シダ植物は、マツバラン類・ヒカゲノカズラ類・トクサ類・シダ類の4群が属する植物です。実は、私たちが普段目にする、ワラビ・ゼンマイ・ツクシ(スギナ)も同じシダ植物のひとつです。そんなシダが、現在、空気清浄能力や蒸散作用など、室内環境を快適に保つためのエコ・プラントとして人気があるのです。土地の開発などで、どんどん少なくなってきたシダ植物。現在は、破壊した自然を取り戻そうと、シダ植物を育てているわけです。不思議ですね。でも、いろいろな方が、観葉植物を通して、これから先、環境問題に目を向けるきっかけとなるといいですね。

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