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オリヅルラン

長く人気の耐えない観葉植物であるオリヅルラン。その名前から、日本古来のものという印象が強いのですが、実は、もともとは南アフリカ原産なのです。オリヅルランは、日本の独自の呼称といってもよいかもしれません。世界の熱帯地域に約200種類あります。

オリヅルラン

【学名】

Chlorophytum comosum

【英名】

St.Bernard's lily

【和名】

オリヅルラン クロロフィタム

【分類】

アンテリクム科(ユリ科)オリヅルラン属 常緑多年草

【原産地】

南アフリカ

【環境】

0℃以上 ※シャムオリヅルランは非耐寒性です。



【種類】

シャムオリズルラン」「ナカフヒロハオリズルラン」「ソトフオリズルラン」「ナカフオリズルラン」「オリヅルランクロロフィツム」「ボニー」など

【特徴】

オリヅルランの葉は細長く20~30cmで先端は尖ります。根は多肉質で群生し、葉間からランナーを出しその節に気根を出しよく伸びるのが特徴です。花は白色で春にランナーのいくつかの節につきます。そのランナーについた子株から、増やすことができます。斑の入り方により、中斑と外斑に分けられるのも特徴です。しかし、シャムオリヅルランは、ランナーが出ませんので、株分けすることで増やします。

オリヅルラン 育て方

【水やり】

オリヅルランの根が多肉質で乾燥には強いので、5~9月には鉢土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。 秋から冬は若干乾燥気味にします。乾燥に強いのが特徴です。

【育て方】

オリヅルランは、その見た目の美しさとは違って、かなり丈夫で、育てやすい観葉植物です。日本では、明治時代からオリヅルランが観葉植物として親しまれています。葉の先だけ、枯れることがよくあるのですが、枯れた葉は切り取るだけで問題ありません。ただし、全体が枯れてきた場合は、水腐れを起こしているか、根詰まりが原因であることも多いので、春先に植え替えするのがオススメです。オリヅルランは、吊り鉢として人気が高く、最近では寄せ植えのグリーンとしても人気があるようです。基本的には、どのような場所であっても対応ができる品種なので、寄せ植えのグリーンとしては最適です。別の観葉植物と組み合わせ、うまくアレンジしてみてください。

【土・肥料】

観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。春~秋まで液体肥料を与えます。

【植え替え】

オリヅルランの根は、太く発達し、よく伸びるので、すぐに鉢の中が根でいっぱいになり根づまりしやすいことから、5~9月が植え替えの適しています。できることならば、毎年植え替えた方がよいでしょう。株を大きくしたくない場合は、株分けすることもできます。

【増やし方】

5月~7月に、オリヅルランのランナーから発生する子株を植えるか、株分けで増やすことができます。シャムオリヅルランは、ランナーがないので、株分けで増やします。そのまま、水挿しして、根が出始めたら、土に植え替えるといいでしょう。ハイドロカルチャーなどでも簡単に育てることができます。オリヅルランのランナーの葉数が、平均的に7~10枚になれば、そこから子株を切って鉢に単独で育てられます。ランナーを土に接地させておいて、根が出るのを待ってもいいでしょう。

【病害虫】

オリヅルランは、5~10月頃、カイガラムシがつくことがあります。

【豆知識】

オリヅルラン(折鶴蘭)の名前の由来は、オリヅルランから出るランナー(走り茎)が伸びて、その先に折り鶴のような小苗をつける姿が折鶴に似ていることが、その名前の由来となっています。明治の初期に渡来して以来、長く続いている人気種です。性質は強健でたいへん育てやすい植物です。原種のオリズルランは、斑がなく、すべてグリーンです。

【意外な一面】

オリヅルランは、「子孫繁栄」という花言葉があるように、ランナーに、子株をたくさんつけます。オリヅルランは、ランの仲間と間違えられやすいですが、花は春から夏にかけて白い小花をつけ、蘭のものとは構造がまったく違いラン科の植物ではありません。ですから、オリヅルランには、毒性がないということから、よくネコ草の代用とされている方々も多いようですね。ちなみに、学名の「Chlorophytum(クロロフィタム)」は、ギリシャ語の 「chloros(黄緑)+ phyton(植物)」が語源のようです。ここ最近、人気のあるオリヅルランとして「ボニー」という品種があるのですが、これは、葉の巻き込みが強く、今までに無いタイプの品種です。まるでカールしたグリーンのストライプのリボンを思わせるような形で、子株もくるんと、愛らしい手まり状になるのが特徴です。いろいろなタイプのオリヅルランがあるので、組み合わせてみてもおもしろいかもしれませんね。

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