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アジアンタム

ふわふわとした葉が、印象的なアジアンタム。その可愛らしさから、女性にも人気の観葉植物です。シダ植物の仲間には、空気清浄する機能を備えたものも多いので、1度育ててみてはいかがでしょうか?

アジアンタム

【学名】

Adiantum raddianum

【英名】

delta maidenhair

【和名】

カラクサホウライシダ コバホウライシダ アジアンタム

【分類】

ワラビ科 アディアンツム属 常緑性シダ

【原産地】

熱帯アメリカ

【環境】

10℃以上 耐陰性


【種類】

「フリッツ・ルース(フリッツ・ルーシー)」「モノカラー」「オーシャン・スプレー」「ヒシガタホウライシダ」「ミクロフィルム」「フラグランティッシマム」「カウダツム」「ペダツム(クジャクシダ)」など

【特徴】

アジアンタムは、イチョウに似た形の淡緑色の小葉を多数つけているのが特徴です。やわらかく、涼しげな雰囲気で、用途が広く人気のある、観葉植物です。

アジアンタム 育て方

【水やり】

アジアンタムは、土の乾燥を嫌い、水切れしやすく水が切れると葉がちりちりに枯れてしまう特性があります。土の表面が半乾きになってきたら(土の表面がまだ湿っているうちに)たっぷりと水を与えます。特に夏場は乾燥しやすく枯らしやすいので朝と夕方の2回水を与えた方がよいでしょう。冬は生育期に比べると水やりの回数は少なくしますが、それでも土の表面が乾いたらたっぷりと与えるようにしましょう。葉水もかなり重要です。水切れを起こすと葉が縮んで元に戻らなくなります。

【育て方】

アジアンタムは、乾燥すると枯れやすい性質がありますので、水の管理をしっかりしていれば問題はありません。他には、枯れた葉をそのままにしていると、どんなに水分調整をしたとしても枯れるばかりです。枯れた葉は、剪定し、常に青々とした葉が、茂っている状態にするのがコツです。さらに、耐陰性ではありますが、完全に日の当たらない場所に置かず、常に明るい場所(直射日光は避ける)に置くといいでしょう。他には、湿気を好むので、乾燥気味の室内に置くよりは、ある程度湿気のある室内に置くほうが、乾燥しにくく、育てやすいです。

【土・肥料】

観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1。をします。春~秋まで液体肥料を与えますが、与えすぎると枯れてしまいます。

【植え替え】

アジアンタムは、5月~6月の間に、植え替えをします。アジアンタムの根が鉢一杯に回ると根腐れの原因になりますので、2年に1度ぐらいは植え替えをしましょう。

【増やし方】

アジアンタムは、5月~8月に、株分けをして増やします。植え替えたばかりの株は、乾燥しやすく水切れを起こしやすいので、水の管理に十分注意してください。

【病害虫】

枝にカイガラムシが発生することがあります。※アジアンタムの葉の裏に茶色いぶつぶつがたくさんできることがありますが、これは病気や害虫ではなく、シダ植物にできる「胞子嚢(ほうしのう)」という胞子が入っている袋なのでそのままでも問題はありません。

【豆知識】

アジアンタム(アジアンツム)は、水に濡れないという意味を持ち、葉が水に濡れないことから、その名前がついたとも言われています。アジアンタムの種類は、200種類以上あり、人気が高い観葉植物です。

【意外な一面】

アジアンタムは、水やりを忘れると、枯れやすいことから、家を何日も空けるわけにはいかず、難しいと言われています。しかし、家を何日も空ける必要があれば、湿気のある場所(浴室や洗面所など)に置き、常に水が枯れないようにすることが大切です。市販の水やりのものを利用するのもいいですし、ゲル(ゼリー)状のものを植木鉢の土の上に置くというのもいいのではないでしょうか?これだと、適度な水やりが可能になります。ただし、肥料としてのゲルだと、枯れてしまうこともありますので注意。保冷剤などに利用されているゲルを植物の水やりに再利用することができます。植物には、悪影響はありませんので、そういったもので代用するのもいいかもしれませんね。観葉植物を育てるのは、いろいろと難しい面もありますが、現在いろいろと強い品種のものも多くなってきてます。

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