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セローム

セロームは、大きな手のような葉が、太陽を求めて、グングンと伸びる姿が印象的です。「手の平を太陽に」を思わせるような、生き生きとした姿は、見ていても気持ちがいいものです。

セローム

【学名】

Philodendron bipinnatifidum

【英名】

horsehead philodendron

【和名】

セローム フィロデンドロン ヒトデカズラ

【分類】

サトイモ科 フィロデンドロン属 常緑多年草

【原産地】

ブラジル メキシコ 西インド諸島

【環境】

2℃以上 耐寒性 耐陰性



【種類】

「フィロデンドロン・ウェンドインベ」「フィロデンドロン・ウンドゥラーツム」「フィロデンドロン・ギガンテウム」「フィロデンドロン・セローム」「フィロデンドロン・オキシカルジウム(オクシカルジウム)」「フィロデンドロン・ピッチェリー・クッカバラ(オージー)」「ハネカズラ」「インベ」「ホテイカズラ」など

【特徴】

広心臓形をした濃緑色の葉っぱを持ち、その中に深めの切り込みが見られます。また、直立性種に分類されて茎が太くなってきたら徐々に立ち上がってくる様子が見られます。セロームの仲間の、フィロデンドロン・オキシカルジウムは、セロームのように葉が大きくなく、ポトスに似たような小さい葉のもつ観葉植物の種類もあります。セロームは、生長は遅いのですが、極めて強健なので、育てやすいと人気の観葉植物です。

セローム 育て方

【水やり】

セロームは鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。冬場は、水をあげすぎると根腐れを起こしやすいので、控えめにします。葉が乾燥しやすいので、葉水を頻繁に与えましょう。

【育て方】

セロームは、夏の強い光や寒さ(霜・凍結)に弱いのですが、光量が少ないと葉の色が悪くなったり、葉が垂れ下がってきたりする場合があります。元気がないなと感じたら、適度に日光浴させ、それでも元気にならない場合などは、根の状態を確認してみるとよいでしょう。しっかりと管理してあげることが大切です。

【土・肥料】

セロームは観葉植物専用の土、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。春~秋まで液体肥料を与えます。

【植え替え】

セロームは5~6月が植え替えの適期です。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。2年に1回が目安です。

【増やし方】

セロームは株分けができます。次から次へと根のほうから、子株ができるので、株分けして増やします。種子で増やすことも可能ですが、大株でなければ開花しないことから難しいようです。子株を切り離したときは、切り口をしっかり乾燥させてから植え付けしないと、腐ってしまうこともありますので注意です。

【病害虫】

セロームなど、サトイモ科の観葉植物は、一般的に軟腐病になりやすく、ハダニが発生しやすいです。

【豆知識】

セロームは、もともと大木に寄りかかるようにして周囲に気根を張り巡らせて生活しているのです。故に通常栄養を吸収している根だけでなく、太めの木根を沢山伸ばしているのが特徴です。ただし、これは例外を除いて成長には全く関与しませんので、植え替え時などに、邪魔になるようなら剪定して切り落としても問題はありません。セロームの葉が、枯れてしまうことがあります。それが古い葉であるなら、成長に問題はないです。新しい葉が増えることによって、古い葉を落とすのは、観葉植物にはよくあることです。枯れてしまった葉は、そのままにしておかず、切り取っておきましょう。他には、環境が変わったり、植え替えをしたばかりの観葉植物は、植物にストレスがかかり、枯れてしまったり、色が悪くなってしまったりすることが多いようです。しっかろ見守ってあげましょう。

【意外な一面】

セロームは、環境によっては、生長の早さも違います。環境があっていれば、どんどん大きく生長していきますし、環境があっていないと、元気がなくなったり、なかなか生長しなかったりします。室内に置く分には、それほど環境の変化がないように感じますが、夏場のエアコンや冬場の暖房などによっても大きく変化します。セロームは、大きくなると花を咲かせます。カラーや水芭蕉のような花です。大きく生長しなければ、なかなか見られませんが、花を咲かせるつもりで、育ててみてはいかがでしょうか?

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