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アンスリウム

造花のようにも見え、切り花でもおなじみのアンスリウム。アンスリウムが赤い花のように見えるのは、植物学では、「仏炎苞」と呼ばれる「ほう」で、正確には花ではありません。でも、ほとんどの方は、その「ほう」も含めて花だと思っている人が多いかもしれませんね。カラーやスパティフィラムなどもおなじように「ほう」のある花の仲間です。

アンスリウム

【学名】

Anthurium andraeanum

【英名】

flamingo lily

【和名】

アンスリウム・アンドレアヌム オオベニウチワ アンスリューム

【分類】

サトイモ科 アンスリウム属(ベニウチワ属)常緑多年草

【原産地】

コロンビア エクアドル

【環境】

0℃以上 非耐寒性

【種類】

「アンスリウム・シェルチェリアナム」「ヒメアンスリウム」「アンスリウム・スカンデンス」「アンスリウム・クラリネルビウム」「アンスリウム・ポリスキスツム(モミジバウチワ)」「アンスリウム・クラッシネルヴィウム(アンスリウム・ジャングルブッシュ、アンスリウム・ジャングルキング)」など

【特徴】

アンスリウムは、光沢のあるハート形の大きな葉が特徴です。その葉にもいろいろな色があり、切り花としても多く利用されています。

アンスリウム 育て方

【水やり】

アンスリウムは、初夏から夏にかけては、生育期なので鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。秋から冬の間は、乾燥気味に管理します。葉水を与えることで、病害虫を防ぎます。

【育て方】

アンスリウムは、葉が増えれば増えるほど、その特徴的な赤い花を咲かせます。葉が出なければ、花も咲かないことから、葉が出ない場合は、根詰まりや肥料不足が考えられます。それほど管理が難しい観葉植物ではありません。ただ、強い光には弱いので、夏は半日陰に、冬は暖かい明るい場所に置くことが重要です。冬に光が弱すぎると生育が止まってしまうこともありますので、明るくあたたかい場所で育てるのがいいでしょう。アンスリウム・クラッシネルヴィウムは、花をあまりつけず、葉の観賞用となっているので、葉を楽しみたいという方は、そちらを観葉植物として購入するのがよいかもしれません。

【土・肥料】

観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)5、腐葉土4、ピートモス1。春から秋まで、液体肥料を与えます。

【植え替え】

アンスリウムは、根詰まりすると花付きが悪くなり、冬に枯れるため、鉢の底から根が出ていたら、植え替えを行います。5~7月に、一回り大きな鉢に植え替えます。2年に1回が目安です。

【増やし方】

アンスリウムは、株が大きくなりすぎると生育が悪くなり、花つきが悪くなりますので、5~7月に、株分け・挿し木を行います。

【病害虫】

アンスリウムは、カイガラムシやハダニが発生しやすいので、葉水をしましょう。

【豆知識】

アンスリウムは、室内に置くことで、空気浄化と蒸散作用による保温保湿効果が得られます。特にホルムアルデヒド等の気化科学物質の除去効果が確認されています。花としての楽しみ、そして空気を浄化してくれる効果、共に楽しめるのがアンスリウムの特徴かもしれませんね。

【意外な一面】

最近では、赤い花のアンスリウム以外に、別の色のアンスリウムも人気が高くなってきています。白い花が特徴の「アンスリウム・ポラリス」、赤に緑の混じった花の「アンスリウム・アミーゴ」、ピンク色の「アンスリウム・ピンクチャンピオン」、ワインブラウンの「アンスリウム・チョコ」など、新しい品種で、新しい色のアンスリウムが増えてきています。「チューリップ・アンスリウム(アルーラ・ピンク)」と呼ばれているアンスリウムもあります。その姿形が、チューリップのように見えることから、そう呼ばれています。このように、同属他種との交配によって作り出された園芸品種のアンスリウムは、数多いのが特徴です。他にも赤・桃・白・茶・緑などの色のアンスリウムがあり、全部で600種類以上あります。アンスリウムの生産ではハワイが有名で、多くの品種が切り花用に生産されています。日本でもハワイからの輸入品が非常に多くなっています。アンスリウムの花は、毎日見ていても不思議と飽きないといわれています。花が咲くのは不定期なので、うまく花を咲かせてみてください。

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