点心、飲茶
広東料理の達人
 

シュウマイ

シュウマイは中国語でシャオマイ(shaomai)と発音しますが、中国の北方地方では「焼麦」、広東などの南方地方では「焼売」と書きます。同じ国で、同じ食べ物なのに地域によって使う漢字が違うとはなんと不思議なことでしょう。しかし、国土が広い中国ならこのような現象が起きても、実はそれほど不思議ではないかも知れませんよね。シュウマイが日本人の食卓に上がるようになってからどれほど経つでしょう。日本の多くの家庭では、当たり前のことのように中華料理を食べていますが、中華料理が日本に伝わって来たのでそんなに昔の話ではありません。

シュウマイの歴史

シュウマイの発祥地は言うまでもなく、中国です。中国は南方と北方では気候や地理条件などの違いから飲食習慣が異なります。しかし、シュウマイは中国の北方都市のハルピンから南方都市の広州まで全国各地で食べられている軽食です。中国で生まれたシュウマイは歴史が古く、元代高麗で出版した中国語教科書には「今の北京でシュウマイを売っている」という記載がありました。長い歴史の変化とともに、シュウマイも様々な変化を重ね、種類はますます豊富になってきました。

中国各地のシュウマイ

日本でシュウマイといえば、「ひき肉シュウマイ」か「えびシュウマイ」が一番一般的かも知れません。もちろん、椎茸、葱、生姜など野菜や薬味も入れますが中国のシュウマイと比べると種類が少ないです。「本場の中国と比べるなんて」と言ったらそれっきりですが、それにしても中国のシュウマイは種類が多いです。中国の安徽省にはアヒルシュウマイ、杭州には牛肉シュウマイ、江西には卵シュウマイ、山東省にはラムシュウマイ、蘇州には海鮮シュウマイ、広州には蟹シュウマイなど各地方が自分独自の特色シュウマイを作っています。

シュウマイにお粥をサービス

中国でシュウマイセットを頼むと、お粥をサービスしてくれるレストランが多いです。お粥を注文していないのに、当たり前のようにシュウマイとお粥を一緒に持ってきてくれた時には非常に喜んだものです。シュウマイとお粥はとても良い組み合わせだと思います。さすが、食文化が発達している中国だなという感じでした。食べ物は食べ合わせが大事です。飲茶の時のシュウマイは、小さな籠に2個ほど入っているのが一般的ですが、シュウマイ専門店では大きな竹籠に2人でおなか一杯食べられるほどシュウマイがびっしり入っています。おいしいだけではなく、値段も手ごろなので中国に行った時にはぜひ一度ご賞味してみてください。

シュウマイレシピ

材料

小麦粉500グラム

ひき肉500グラム、ラード50グラム、椎茸25グラム、葱1束、生姜適量

調味料

塩少々、醤油大さじ2杯、砂糖60グラム、みりん大さじ1杯、中華スープの素少々、ゴマ油小さじ1杯

作り方

  1. 300ccの熱湯で小麦粉を10分ほどこねます。(非常に熱いので、最初はお箸を使って小麦粉を混ぜ、生地がある程度混ぜてきたら手でこねてください)
  2. 生地が耳たぶぐらいの柔らかさになってきたら、ラップをしてねかせておきます。(30分ほどねかせておくと、生地が一層つやつや、滑らかになります)
  3. ひき肉を蒸しておきます。
  4. 椎茸、生姜、葱をみじん切りにします。
  5. 熱くしたフライパンにラードを入れ、溶けてきたら生姜、葱のみじん切りを入れ炒めます。(みじん切りの生姜、葱は焦げやすいので素早く炒めてください)
  6. 葱と生姜の香りがしたら、蒸したひき肉、椎茸を入れサッと炒めます。
  7. 分量とおりの調味料を入れ、具の味を調えます。(具が出来上がったら冷ましておきます)
  8. ねかせておいた生地を麺棒で伸ばし、四角に切ります。
  9. 蒸し器に水をたっぷり入れ、お湯を沸かしておきます。
  10. 四角に切ったシュウマイの皮に具を入れ、クッキングシートを敷いた蒸し器に入れます。
  11. 15分蒸したら簡単シュウマイの出来上がりです。

シュウマイ