中華まん
中華まんとは、小麦粉、水、酵母などで作った発酵した生地に具を入れて蒸したものです。日本で言う中華まんは、中国の「包子(中国語でbaoziと発音します)」に相当します。中華まんの具にはお肉だけではなく、各種な野菜、椎茸、木耳、春雨、海老など様々な素材を入れることができます。小豆の餡を入れたらあんまんになるし、カレー風味の餡を入れたらカレーまんになります。生地に包む具によって、様々な中華まんを作ることができます。
コンビニの中華まん
コンビニの中華まん定番と言えば、肉まん、あんまん、ピザまん、カレーまんかも知れません。しかし、ローソン、セブンイレブン、サンクス、ファミリーマートなどコンビニよって自分のオリジナル中華まんを出す場合もあります。チーズまん、トンポーローまん、北海道じゃがバターまん、豚角煮まん、えびまん、きのこクリームまんなどそのバリエーションは見事なものです。ヤマザキや井村屋など大手の製造業者では、手ごろな値段で各種な中華まんをスーパーに出しています。
お昼は中華まん
ご存知のとおり、中華まんは中国から日本に伝わってきた食べ物です。しかし、いつも間にか日本人の食事メニューとなり、お昼を中華まんで済ます人がいるぐらいになりました。中華まんはもはや小腹が空いた時、ちょっと何かを食べたい時、おやつ感覚で食べるようなものではないようです。冷凍庫に常に各種な中華まんを用意しておいて、忙しい時食事として子供たちに与えるお母さん方も増えてきています。
中華まんの皮
お家で中華まんを作ったことがありますか?「中華まんは買って食べるもの、自分で作るなんてとても無理よ」と思っている方は多いかも知れませんが、中華まんは自宅でも簡単に作れます。餃子を作ったことがある人は、中華まんもきっと作れます。「餃子の皮はスーパーで売っているけど、中華まんの皮はどこにも売っていないわ」という声が聞こえてきます。そうですね。中華まんの皮は確かにどこでも売っていません。しかし、中華まんの皮は餃子の皮より作り方が簡単ですよ。中華まんの皮は伸ばす(形を作る)ことより、発酵が大事です。
中華まんの皮レシピ
材料
小麦粉500グラム(薄力粉でも強力粉でもいいです)、温水250グラム(人肌ぐらいの温度です)、トライースト5グラム、砂糖10グラム、塩3グラム
作り方
小麦粉にトライースト、砂糖、塩を入れ、温水を少しずつ入れながらよくこねます。トライーストの種類や部屋の温度にもよりますが、室温で40分ぐらいおけば発酵できます。発酵した生地を自分の好きな中華まんサイズに切り取り、麺棒で伸ばします。後は事前に作った餡を入れ包めば中華まんの完成です。
ポイント
- 温水を一気に入れるより生地の硬さを見ながら少しずつ入れたほうが良いです。
- こねた生地が乾かないようにボールにしっかり蓋をしてください。
- 生地が発酵して膨らむことを考慮して大きめのボールに生地を入れたほうがいいです。
中華まんと麺食
中国の北方地方ではお米より小麦粉を主食として食べているので、小麦粉を使った料理のバリエーションは非常に豊富です。小麦粉を使った料理を中国では「麺食(中国語でmianshiと発音します)」と言って、中華料理の中でとても重要な位置を占めています。日本人は「麺食」という漢字を見たらすぐらーめん、うどんなどの麺類を思い浮かべますが、中国で言っている「麺食」は日本人が思っている「麺料理」を遥かに超えています。肉まん、あんまんなどの中華まんも「麺食」のほんの一種類にすぎません。
中華まんは朝食の定番
中華まん、お粥、ザーサイなど中国のお漬物は、中国の北方地方の朝食の定番です。ちょっと前までは自宅で中華まんを作るのが普通でしたが、都会のお母さん方は今は作らなくなりました。また、早朝から中華まん売りの人が住宅地にやってくるので手間と暇をかけて作るより買って食べたほうが安上がりになるそうです。中国の大都会にはローソンやセブンイレブンなどのコンビニがありますが、中国の多くの街にはまだコンビニがありません。物売りの人は中華まんだけではなく、豆腐、卵、お米など様々なものを住宅地に持ってきて売ります。
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