その他の中華まん
中国人の主食は何でしょうか? お米、ラーメン、餃子、中華まんなど様々な中華メニューが答えとして聞こえてきます。960万平方キロメートルという広大な土地を所有している中国は、北と南、東と西で飲食習慣がまったく異なります。中国の北方地方では小麦粉料理を主食としていますが、南方地方ではお米を主食としています。また同じ北方地域でもうどんやラーメンをよく食べる地方もあれば、肉まんやあんまんなどの中華まんを毎日食べている地域もあります。中華まんは北京を始めとする中国北方地域の定番メニューで、一日のうち一食は必ずパンを食べている日本人がいるように、一食を必ず中華まんを食べる中国人は少なくありません。
日本の中華まん文化
中華まんをおやつ感覚で食べる日本人からすると中華まんを主食としていることはとても不思議でしょうね。しかし、「中華まんの皮はご飯、具はおかず」と思えばそれほど不思議なことではありません。中華まんの発祥地は中国ですが、中華まんに様々な具を入れて変化をつけているのは日本です。日本ではマンゴー、栗、ゴマ、クリーム、チーズ、チョコレートなど「中華まんの生みの親」である中国では具としてあまり使われないものを使います。日本は、ほかの国のものを上手にアレンジし、自分独自のものに作り出すのがうまいです。
中華まん種類
中華まんを食べる頻度、数、そして中華まん人口がどれぐらいいるかは別として、日本は本場の中国に負けないぐらい中華まんの種類が多いです。ピザまん、カレーまん、チーズまん、マンゴー栗まん、クリームまん、チョコまんなどは中国ではめったに見られない中華まんです。ピザ、カレー、チーズなどは海外文化とともに中国に普及し始めた新しい食べ物です。チーズのにおいが気になってチーズを食べられない中国人が結構いるので、チーズまんが存在しないのも不思議ではありません。桃まん、チャーシューまん、トンポーロまんなどは中国にもあります。
中華まん作り方の基本
中華まんの作り方の基本は、皮作りだと思います。中華まんを自分で作ってみたいけど、皮の作り方が大変難しそうなのでなかなか作れない日本人が多いみたいです。皮の作り方さえマスターすれば、具に変化をつけいろんな種類の中華まんを作ることができます。究極の中華まんの皮レシピを大公開します。コンビニはもちろん、大手の菓子メーカーに負けない中華まんを作ることができます。中華まんの皮をきちんと作れば、具しだいであらゆる中華まんを作れます。
中華まん皮レシピ
材料(10個分)
薄力粉(なければ強力粉でもいいです)500グラム
ドライイースト 大さじ1杯
ぬるま湯 200cc
作り方
- ケーキ、パン作りの時と同じく、小麦粉をふるいます。(小麦粉をふるいにかけると生地がかたまりやすく、こねやすいです)
- ドライイーストを40度ぐらいのぬるま湯でよく溶かします。(ふるいにかけた小麦粉に直接入れてもいいですが、お湯で溶かすとドライイーストが生地に満遍なくいきわたります。熱湯を使うと発酵菌が効力を失ってしまうので、くれぐれもぬるま湯をお使いください)
- 大き目のボールにふるいにかけた小麦粉、ぬるま湯に溶かしたドライイースト150ccを入れ、耳たぶほどの柔らかさになるまでよくこねます。(生地が発酵することを考慮し、大き目のボールをお使いください)
- こねた生地が入っているボールにラップをかけ、30分ほど発酵させます。(部屋の温度によって発酵時間は多少変わってきます。生地が2倍ほどに膨らんできたら発酵できたという合図です)
- 発酵した生地を10等分にし、丸めます。
- 打ち粉をした台の上で丸めた生地を麺棒で伸ばします。(麺棒に生地がくっつかないように、麺棒にも打ち粉をしてください)、(時間節約のために、この段階で蒸し器の下段にお湯をたっぷり沸かしておきます)
- 具を10等分にして麺棒で伸ばした皮で包みます。(前もって具を分けておくと、具が残るのを防ぐことができます。具を無駄なく使うための一工夫ですが、中華まんの大きさを揃えるためでもあります)
- 蒸し器のお湯が沸騰したところで火を止めます。クッキングシートを敷いた蒸し器の上段に間隔を開けて中華まんを入れます。蓋をして二次発酵(10分ほど)をします。二次発酵により、中華まんの皮はふんわり、もちもちに仕上がります。
- 二次発酵した中華まんが入っている蒸し器に再び火を入れ、10分間蒸したら、本格中華まんの完成です。
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