月や太陽にかかる虹って?

虹は、お昼の空に出てきてすぐに消えてしまうことが多いのですが、夜にも虹を見ることができます。ハワイが月の虹を見られることで有名ですが、とてもめずらしいもので、日本ではほとんど見ることができません。太陽からの光をうけて作られる虹は、橋のような形だけではなく、丸い円となって見えることがあります。これは日本でも見られますよ。

 

  月や太陽にかかる虹って?

月にかかる虹

月によってかかる虹の事を、月虹(げっこう)と呼びます。ふつうであれば、げっこうというと、月の光となってしまいそうですけどね。英語でも、その名前のとおりムーンボーやルナレインボーと呼ばれています。ふつうの虹よりも、流れ星よりも見える確立が少ない月虹を見てみたいと思いますね。

月の光で作られる虹

太陽の光を利用して光を出している虹が、夜に出てこられるのは月の光を使っているからです。月は地球のまわりを回っている衛星(えいせい)です。月は毎日、形を変えて私たちの目に見える光を出していて、太陽の光を反射しているために見ることができるのです。満月に近いころは、光が明るいので見えやすいときです。でも、太陽のように強い光を出してはいないので、明るい都会では見えません。そのため、ハワイのような小さな島がたくさんある場所では、夜に真っ暗な空となるので、月の光がとどきやすいのです。

月の虹が出る条件

月からの光で虹を見るためには、とてもたくさんの条件をクリアしなければなりません。太陽光の虹は、雨の降ったあとなどの水滴がたくさん空に浮かんでいるときで、太陽の反対がわに見ることができますね。条件はそれほど多くありません。でも、月虹は空気中に小さな水のツブがたくさんある夜、そして太陽の光を受けている月が満月に近いときです。それに加えて、月の出ている方向の反対の空が真っ暗でなければいけません。

月虹が見える確率

太陽は毎日朝になると、明るい光をだしています。それは雲が多い日でも太陽からの光が地球にとどいているということです。月はどうでしょうか? 月は、大きくなったり小さくなったりと形が毎日変わっています。もちろん大きいときには、太陽の光を反射して、地球を明るくてらしてくれます。でも、満月になるのは月に1回ほどです。ということは、太陽の光は1ヶ月に30回、でも月の光が明るいときは1回となりますね。お昼でも虹が毎日見えるわけじゃないし…。虹を30回、見ることができたら月の虹を見ることができる確率になります。本当にめずらしい自然の現象なので、月虹を見ることができた人は幸せになれると言われているんですよ。一生に1度は見てみたいですね。

  月にかかる虹

太陽のまわりにかかる虹

空にある虹のかけらや太陽のまわりに丸くかかる虹を見たことがありますか? 

幻日(げんじつ)

幻日

逆さ虹と同じしくみで見ることができる虹のかけらもあります。良く見ることができる虹は、橋の形をしていて、地面に近い場所からどんどん見えてくることが多いのですが、幻日と呼ばれている虹色が太陽の近くで見ることができます。本当の太陽と見まちがえるくらい明るく光っているときもあるほどです。幻日は、太陽の光を反射する水や氷のツブが丸くないときに起こります。太陽光が六角形の氷の中で屈折すると、幻日が出てくるのです。また、月の光でも同じような現象が見られ、幻月と呼ばれるものもあります。

円の虹

太陽のまわりに丸い虹が作られることもできるんですよ! ただ、たまに出るだけなので、その瞬間を見ることはほとんど無いかもしれません。太陽のまわりの丸い虹を見れたあなたはとてもラッキーなのです。お昼の太陽のまわりに出るので、小雨がやんだ空を注意して見てみましょう。うっすらと丸い虹を見ることができるかもしれませんよ。虹とは少し違うしくみで作られていて、太陽の光と、水のツブの角度が関係してきます。太陽のまわりに白いわっかをみつけたことありませんか? 虹色にならないものもあるのですよ。

 

  太陽のまわりにかかる虹
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