空の大きな虹以外でも、虹色に輝いている物を見つけたことはありませんか? どうして虹色に見えているのかを知ってみましょう。シャボン玉やCDのうらなどは光が当たると虹色に輝いて見えます。そこに光のふしぎな力がありました。
|
シャボン玉はだれでも遊んだことがあるのではないでしょうか。シャボン玉はストローのようなものに液をつけて、ふくらますとフワフワと飛んでいきますね。そのとき、色がたくさん見えませんか? シャボン玉には、ちょっとしたふしぎがあるのです。 しゃぼん玉の色しゃぼん液は、透明で色があるかどうかはわからないのに、ふくらましてシャボン玉になると虹色を見ることができます。でも、虹のようにはっきりと色が分かれて見えるわけではありませんね。ピンクや緑、青などの虹色は同じなのに、どうして虹とは見え方が違うのでしょう。しゃぼんだまは、大きくふくらますと、色が観察しやすくなります。始めは虹のように色の帯ができ、だんだんと色が混ざり合っていきます。虹は水や氷の丸いツブの中で光が曲がってできたものですが、シャボン玉は少し違うしくみで色が見えているのです。 光の当たり方シャボン玉は、水のツブのようにひとつの球でできているわけではありません。うすいまくで丸い形を作っています。そのため、光の当たる場所というのが1枚のまくに2つあることになります。シャボン玉の外がわと内がわです。もちろん、シャボン玉の中へと突き抜けてしまう光も出てきます。色々な場所で曲がった光が、色となって私たちの目に見えるということになります。 シャボン玉の色が変わる!シャボン玉をふくらませてすぐは、全体が虹色となって見えるのですが、油が下へと降りていくときに、色が混ざり合っているように見えます。われるすんぜんに良く見てみると上の部分には色がなく透明になっていることが観察できます。シャボン液は水と洗ざい(あぶら)で作られています。重力で油はどんどん下に行ってしまいって、上の部分がとてもうすいまくとなるのです。水だけを空中に浮かべることはできませんよね。空中では、油のまくがあるためにシャボン玉が浮かべるのです。また、洗ざいの量を多めに作ると、あついまくのシャボン玉を作ることができるのでわれにくくなります。シャボン玉の虹色を観察できる虹の実験「虹色シャボン玉」にチャレンジしてみてくださいね。シャボン玉が虹色となる原理を知ることができるので、体験してみるとどうして虹色ができるのかを理解することができますよ。 |
高い場所にある雲は、たまに虹色になっている事があります。虹が作られるのは、水のつぶが空気中にあるためと説明しました。雲は、水や氷の小さなツブからできています。そのため、太陽の光は雲の中でも屈折(くっせつ)します。そのため、虹とはならなくても雲が虹色になることがあり、「彩雲(さいうん)」と呼ばれています。青空が広がる中のうすい雲の表面で風が弱いときに見られ、色がはっきりと見える虹色から、うっすらとピンクが見えている時まであるのです。雲は形がモコモコと波のようになっていますよね。その雲が虹色になるので、はっきりと色が見えているときには小さなオーロラのようにも感じられますよ。
|
みなさんは音楽をきいたり、ゲームをしたりしますか? CDは私たちの生活のなかで大切なもののひとつですよね。CDのうらがわを見てみると、かがみのようになったり虹色となったりしませんか? どうしてあれだけキレイに虹の色が出て見えるのでしょうか。 CDにあらわれる虹光は波があって、色の違いを作っているということは、「虹ってなに?」で説明をしています。虹色に輝いて見えるのは、光の波の長さによってまがり方が変わってくるからでした。CDのうらがわには、たくさんの「みぞ」があります。とても細く小さいあなで私たちの目では見ることができません。この小さな穴があいている部分に光の波が当たって見ることができます。小さなすきまに入った光は、半円をえがくようにひろがって行きます。CDは、穴が開いているわけではありませんが、デコボコしている場所に当たった光も同じように半円に広がっていくのです。そのときに光の方向が違うので色がたくさん見えることになります。 CDを使った虹の実験で、太陽や蛍光灯の光を虹色に変えて見てくださいね! 太陽を直接見てはいけませんが、光がどのような色を持っているかがわかります。使わなくなったCDやCD-Rを用意してくださいね。 |