空にかかる大きな7色の橋、虹(にじ)はとてもきれいですよね。たまにしか見ることができないものだからこそ、見えたときにはとてもうれしい気持ちになりますね。虹のしくみを知っていると、みつけやすくなって写真にも上手に写せるほどのはっきりとした虹を見ることができますよ。
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虹はとてもきれいで神秘的(しんぴてき)な自然現象です。雨上がりに良く晴れたとき、お日様と反対の方向に虹がでてくることがあります。雨がいつ降るのかは、天気予報で見てだいたい知ることができますが、虹は予報ではわかりません。でも、虹が出やすい季節や時間もあるのですよ。朝や夕方に虹が見えることが多いのです。太陽が上ではなくななめにかたむいている時、虹が良く見られるときなのです。虹は、光からできています。なので、すぐに消えてしまって見のがしてしまうこともありますよね。虹ができるのは太陽の光があるからです。大きな太陽からの光が雨つぶに当たって、たくさんの色をだしているのです。 |
太陽の光には、色がついていませんよね? でも、本当は虹色の光を持っています。空気の中では虹色がぜんぶまざってしまって、わたしたちには明るい色がない光にしか見えません。空気の中では…です。水のような液体やガラスのような固体の中に太陽の光が入ると、いままでまざり合っていた光がべつべつになります。 |
太陽の光や蛍光灯(けいこうとう)の光は、私たちの目でみると色がついていないように見えます。光の中にはたくさんの電子という小さなツブがあって、電子が動き回ることによって明るくなるのです。この光はとても早く空気の中を泳ぎまわっていて、空気の中では色が無いように見えます。光がぶつかる場所が無いからです。光が水の中に入るとどうなるのでしょう? 水の中での光は?光は水のツブの中に入ると、1回や2回曲がってから外に出て行きます。これが光の色が作られる理由になります。たくさんの色が混ざってできている透明な光は、水のかべに速く当たるかおそく当たるかで色がかわります。赤と緑とむらさきの3色で比べて見ましょう。赤い光が3回まがる間に、緑は5回曲がっています。むらさきはもっと多く曲がってから同じ場所についています。この波の回数で光の色が変わるのです。たくさん波を作っているむらさき色のような光は、水のかべに届くのが遅いので外に出て行くときに方向が変わってきます。このような光の動きがあるために色が違い、雨ツブの中で虹を作りだしています。 虹の7色虹は「赤・オレンジ・黄・緑・青・あい・むらさき」の7色から作られていると、私たちは小さなころから知っていますよね。でも、虹をよく見てみるとほかの色もたくさんみえますね。虹色の黄色と緑色の間には黄緑を見ることができますし。むらさき色のとなりには白っぽい光も見えます。あなたは虹を見て、いくつ色をいえるでしょうね。5つしか数えられない人も、10こも数えられたというひとも正解なのですよ。本当は何色の色で虹が作られているかは数えることができないのです。 |
虹は、大きなアーチ(橋)の形をしていますよね。その外がわにできるもっと大きな虹を見たことありますか? 虹は2重、3重にもなるのです。普通の虹は外がわに赤色、内がわがむらさき色になっています。もっと大きく見える虹はぼんやりとしていますが、反対の色のならび方になっているのです。とてもふしぎですよね。ほかにも、ふしぎな虹があります。赤色から始まってむらさき色になったのに、その下にまた青や緑の色が何回も見えている! という時があります。雨つぶの大きさや数によっては、たくさんの色が重なっている虹も見ることができるのです。太陽がくれたとてもきれいな虹が、いっぱい見えるといいですね。 |