虹色のなぞ

虹色って本当は何色なのでしょうね。不思議な自然現象ですが、虹色が作られる理由ははっきりとわかっているのです! 光の色と、私たちが見ている絵の具や風船の色などとは少し違うしくみになっているんですよ。

 

  虹色のなぞ

光の3原色

太陽の光は色がなくて透明だと思いがちですが、本当は虹色を持っているのです。それをくわしく説明していきますね。虹の色はたくさんありすぎて数え切れないほどなのに、たった3色の光がすべての色を作りだしているのです。光の3原色(さんげんしょく)と言います。

人間が見える色

人間の目は、色を感じることができます。人間以外には色の区別ができずに白黒に見えていたり、ある1色しか感じられなかったりする動物や鳥がいます。人間は目で色を見て脳の中で何色かを考えて感じることができます。しかし、本当は3色しか感じとっていません。赤、緑、青の3つです。この3色の光がどのようにたくさんの色を作り出しているのでしょうか?

透明な太陽の光

赤・緑・青の3色だけでどうしてすべての色を見ることができるのでしょうか? それは、それぞれの光の強さによります。光は波を作りながら進んでいきます。その光の強さが変わると色も変わって私たちの目にとどきます。青と赤の光しか無いときには、ピンク色の光を見ることができます。青と緑の光だけでは水色になります。ちょっとふしぎだと思いませんか? 絵の具で青と赤を混ぜると色がこくなって、むらさき色になるはずですよね。光というのは、絵の具の色とは違う性質を持っているのです。光は赤と緑と青の3色を混ぜるとしろになってしまうのです! 太陽の光は、この3色が混ざり合わさって作られているので、白く透明に見えているということになります。

テレビの色

RGB3原色

私たちが毎日、目にするテレビも3色からすべての色を作り出しているのですよ。とても小さな3色の光を、それぞれ強さを変えながら色をあらわしています。テレビの画面を虫めがねでちょっと見てみてください。赤・緑・青の3色の点や線を見ることができるはずです。黒い光というのは、ありませんね。まっくらにするためには3色の光がすべて消えていれば良いということになります。あまり長い時間、画面を見続けると目が痛くなってしまうので気をつけてくださいね。

  光の3原色

絵の具の3色

虹を作っている光の3原色のしくみはわかりましたね? 3色の光をあわせると白く明るい光となるのです。では、光ではなく色えんぴつやクレヨン、絵の具の時には色はどのようにまざるのでしょう? これはみなさん知っていますよね。絵の具は、いくつかの色を混ぜて使っていると思います。絵の具の場合には、赤・青・黄の3色と白があればすべての色を作ることができます。光のように明るくないために3色を混ぜ合わせると黒になり暗くなるのです。絵の具は4色あると、ほとんどの色を作りだすことができるのですよ!

インクの色

パソコンでは、光の3原色を使って色を出しています。でも、プリンタやコピー機で印刷をするときには、インクを使って色をあらわします。基本的には、赤・緑・青の3色と黒を使ってすべての色を表現できます。黒は、3色を混ぜると作ることができるのですが、まっ黒ではなくて暗いねずみ色のようになってしまうので、黒のインクを使っています。3色の色も少し変わった色を使うことで、鮮やかな色のインクを作ることができるのです。

インクの3色

CMY3原色

プリンタやコピー機のインクは赤・青・黄の3色をそのまま使っているわけではありません。青という色は、シアンと呼ばれる水色っぽい色です。赤色は、ちょっとピンク色っぽい赤むらさき色を使っており、マゼンタと呼びます。シアンと混ぜると普通の青い色を作り出せます。黄色は英語でイエロー、そのままイエローと呼びます。黄色は赤や青とは違って私たちがふだんから見ている色と同じです。この3色を組み合わせることで、鮮やかな写真の色なども作り出すことができています。

  絵の具の3色
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