みなさんは「せんべい」がどうやって作られるのか知っていますか?
実際に「せんべい」の製造工程を見る機会はなかなかあるものではありません。それを知ることで煎餅がもっとおいしく感じられますよ♪
ここでは工場などで、お米が「せんべい」になるまでの工程を紹介していきたいと思います。
では、さっそく「せんべい」の製造工程を見ていきましょう。お米はいくつもの工程を経て、おいしい「せんべい」へと変身します!作り手の厳しいチェックのもとで作られ、店頭に並べられるわけです。
- まずはお米を精米します。そのあと、色や形、ゴミが入っていないかを細かくチェックしていきます。
- よく水洗いしたあと、たっぷりの水につけて、水分を含ませます。
- 細かく砕いて粉状にします。そのお米の粉を機械を使って蒸したあと、練っていきます。
- 今度は生地の粗熱がとれるまで水で冷やします。冷めたらローラーで生地をうすくのばしていきます。
- 生地の型を抜いて、「せんべい」の形を作ります。それを乾燥させて、生地の中までしっかり乾燥するようにゆっくりと休ませます。
- 完全に水分が抜けたら、いよいよ焼きです!生地を1枚ずつ網のうえにのせて丁寧に焼きます。
- こんがりと焼き上がったら、ここで煎餅に味付けをします。最後にもう一度乾燥させて出来上がりです。あとは堅さや歯ざわり、水分などのバランスをチェックして、袋詰めします。
全国にはいくつもの煎餅屋さんがあります。観光地などでは買うだけじゃなく、実際に「せんべい」の手焼き体験ができるところもあるんですよ。自分で焼いた「せんべい」の味は格別ですよ!ここで手焼き体験の手順を紹介します。
- 生地を準備します。1枚ずつ丁寧に焼いていきましょう。
- 箸で2、3秒ごとに、こまめに生地をひっくり返していきます。
- 押瓦を使って、生地の上から軽く押さえ、手早く返しましょう。
- 生地がそれ以上ふくらまなくなったら、押瓦を使うのをやめて、手早く返します。
- 色づいてきたら、焦げないように様子を見ながら返しましょう。
- 煎餅全体がキツネ色になったら、タレを塗ります。
- これで出来上がりです。焼きたてホヤホヤのうちに食べましょう!
※手焼き煎餅をおいしく仕上げるコツは、生地を返すタイミングと押瓦の使い方にあります。こまめに返すのを忘れないでくださいね。職人さんにお手本を見せてもらうこともできるので、よく観察しておいしい煎餅を作りましょう♪
「せんべい」の手焼き体験をするときの道具の用語説明をしましょう。おいしい煎餅を焼くためには、どれも欠かせない道具です。お店では使う道具も細部にわたってこだわりをもっているんですよ。
煎餅の生地です。作り方は上記または「有名なせんべい」の中にある「草加せんべい」のページで紹介しているので、ご覧ください。
木版画のときに使う「ばれん」(圧力をかけて絵の具を紙にしみ込ませたり、絵の具を紙の表面に付着させたりする道具)と同じようなものです。ちょっと重めの素焼きの陶器です。これで煎餅がふくらまないように押さえます。
煎餅をひっくり返すときに使います。スポーク(自転車の車輪に放射状に取り付けられる棒)を使うのが一般的ですが、箸を作る職人さんによって、使う材料も使い心地も全然違うんですよ。
このタレは普通、醤油と呼ばれるものです。多くの場合、醤油と何かほかの調味料を混ぜて煎餅専用のタレが作られています。
煎餅を焼くときは備長炭が使われることが多いですね。備長炭には火持ちがよくて、火力も安定しているという特徴があります。このため、均等に火が入って、キレイに焼けるんですよ。