夏祭りの縁日などで時々売っている「お好み焼きせんべい」。
個人的には「赤ちゃんせんべい」にお好み焼き風の味付けがしてあるものを思い浮かべますが、ほかに市販のものなどもあるようですね。
作り方も含めて、「お好み焼きせんべい」について紹介していきましょう。
私がイメージする「お好み焼きせんべい」は「赤ちゃんせんべい」の上にソースや青のりなどをかけてあるものです。子供も大人もお好み焼き風味のものって、好きな人多いですよね。また、ほかの煎餅なら、さらに味付けすると煎餅のもとの味と重なって、味が濃くなってしまったり、反対においしくなくなったりすることもあります。
使うのが薄味の「赤ちゃんせんべい」だからこそ、いいのかもしれませんね。この「お好み焼きせんべい」以外にも、商品として市販されているものもあるんですよ。お好み焼きの本場・大阪では、お好み焼きのおいしさを煎餅に詰め込んだ、その名も「お好み焼き」なるものが販売されています。キャベツやエビが混ぜ込まれていて、かなりの本格派なんですよ!
もちろん見た目だけでなく、味も本物のお好み焼きそっくりです!サクサクの食感で、次々に手がのびてしまうでしょう♪「お好み焼きせんべい」は通販で買うこともできるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょう?おすすめですよ!
お好み焼きつながりということで、本物のお好み焼きの歴史を少し紹介したいと思います。お好み焼きのルーツは麩の焼き(ふのやき)と考えられています。これは小麦粉を水で溶いた生地を薄く焼いて、そこに味噌や砂糖をぬったお菓子のことを言います。
江戸後期から明治時代にかけて味噌ではなく、餡子(あんこ)を巻いて作られるようになりました。すると、大阪や東京で大人気となり、そこからもんじゃ焼きが生まれました。こうして昭和に入ると、もんじゃ焼きは人々の食糧不足を補う重要な役割を果たしていました。
大阪では、コンニャクや豆などの具材を加え、醤油味にする「ベタ焼き」や「チョボ焼き」などと呼ばれるものが誕生し、そこからまた、お好み焼きを含めた様々な鉄板料理が生まれるキッカケとなったのです。
お好み焼きは大きく、関西風と広島風の2種類に分けられます。これらのお好み焼きには、どんな違いがあるのでしょう?あなたは関西風派?それとも広島風派?
近畿地方を中心に食べられている関西風のお好み焼きは、小麦粉の生地に最初から刻んだキャベツを混ぜて焼くというものです。
この関西風お好み焼きが世間に広まった理由としては、水兵さんがイタリアで食べたピザを思い出しながら作ったものが大好評で、故郷の大阪に帰ってから地元の人たちに広めていったというエピソードもあります。
ちなみに広島では、このお好み焼きのことを生地に具を混ぜて焼くことから、混ぜ焼きと呼ばれています。
広島風お好み焼きの特徴は関西風と違って、具材と生地を混ぜずに焼くことです。生地を焼いたあとに具を次々とのせていきます。広島風お好み焼きの前身は一銭洋食とも言われているんですよ。
大正時代、関西地方で水溶き小麦粉を焼いた生地に刻んだネギなどをのせて、さらに焼いてソースをかけたものが一銭洋食と呼ばれていました。