エコロジーを考えよう・省エネ塾

エコロジーを考えよう

私たちは普段、朝、冷蔵庫から食べ物を出し、ガスを使って調理をし、食事を摂ります。遠くへ出かけたり、重い物を乗せて移動するには自動車が便利です。家庭や会社では、冷暖房で快適な温度に保ち、照明で、室内の明るさを調節します。このように、私たちは、電気やガスといったエネルギーに頼って生活しています。これまで電気やガスを作るために石油や石炭を燃やして来たため、燃料資源の不足と地球温暖化、環境汚染の問題が出てきました。そのため、世界各国で省エネルギー(省エネ)の考えに基づいた取り組みが始まっています。究極の省エネは冷蔵庫も車も一切使わないことですが、なかなか実行できません。環境に優しいエネルギーに換えたり、できる範囲から取り組むのが長く続くコツです。

エネルギーとは?

エネルギーとは、人間や物を動かしたり、熱を作るものを言います。車にはガソリンが必要なように、生き物には食べ物、テレビには電気が必要です。電気やガソリンというエネルギーの素は、石油、石炭、天然ガス(これらを化石燃料と言います)、原子力などがあります。この、エネルギーの素になるものを一次エネルギー、一次エネルギーを使いやすく加工したものを二次エネルギーと言います。

エネルギーの単位

かつて、西洋では、馬の力と比べた「馬力」という単位が使われていました。しかし、馬の力には個体差があるため、ワット(W)という単位が作られました。熱の単位にはカロリー(cal)があり、イギリスのジェームス・プレスコット・ジュールによって1カロリーのエネルギーは1ワットの電気を4.2秒流せば得られることが解りました。後に1ワットの電気を1秒流したときに得られるエネルギーとしてジュール(J)という単位ができました。ジュールは国際単位で世界共通となっています。

エネルギーの消費量

主な国の一人当たりのエネルギー消費量は、2002年時点で、アメリカ8.0t、カナダ8.0t、韓国は4.3t、ドイツ4.2t、日本4.1t、となっています。世界平均は、1.5tで、電力に直すと世界平均2373kWhに対し、日本は8220kWhになります。このように日本は約3倍消費しています。世界全体の消費量に対して、日本は約5.1%消費しています。具体的には石油40.0%、石炭25%、天然ガス24.7%、原子力7.6%となっており、実に97.4%が化石燃料を占めています。この化石燃料のほとんどは中東、ヨーロッパなどから輸入しています。

省エネを考える

石油や石炭など、化石燃料には限りがあります。私たちの子孫が暮らす数十年後には不足すると言われています。資源の使いすぎによる地球温暖化、環境汚染などの問題をエネルギー問題と言います。一人一人が省エネに関心を持つことで、このエネルギー問題を解決しなければなりません。この限りある資源を節約することを、省エネルギー、略して省エネと言います。現在、私たちがどのようにエネルギーを使っているのか、そしてこれからどんな対策をしていけば良いのかを考えてみましょう。

環境社会検定試験

環境社会検定試験は、2006年10月に第1回を開催する検定試験です。エコ検定、eco検定とも呼ばれています。環境問題に関する知識を持ってもらうことを目的とし、東京商工会議所が主催しています。環境社会検定試験に合格した人をエコピープルと呼び、それぞれが家庭や企業で環境問題に取り組んでいけるように、サポートしていきたいとしています。環境社会検定の期待度は大きく、全国33の商工会議所で受験できます。これからこの環境社会検定試験によって省エネ検定、エコロジー検定が増えるかもしれませんね。

省エネの歴史

1978年 財団法人省エネルギーセンターが設立されました。
1979年 「省エネルギー法」が制定されました。 また、6月に石油節約を目的とした夏の軽装「省エネルック」(クールビズの前身)を大平正芳内閣が提唱しました。
1988年 日本環境協会により、「エコマーク」が制定されました。
1983年 「環境基本法」が成立しました。
1990年 「地球温暖化防止行動計画」を決定しました。
1991年 「再生資源の利用の促進に関する法律」が制定されました。
1992年 税制改正において、「エネルギー需給構造改革投資促進税制(エネ革税制)」が創設されました。
1994年 羽田孜元首相が半袖スーツを愛用したことで一時的に話題になりました。
1995年 国際エネルギースタープログラムが発足しました。
1996年 アジア太平洋エネルギー研究センターが設立されました。
1997年 京都で行われた地球温暖化防止京都会議で、京都議定書と呼ばれる議定書が提出されました。また、地球温暖化対策推進本部が設置されました。
1998年 1979年の「省エネルギー法」を改正し、「エネルギーの使用の合理化に関する法律(省エネ法)」が制定されました。 「サマータイム制度」が設置されました。 また、ポール・レイ、シェリー・アンダーソン、ジルカ・リサビにより、LOHAS(ロハス)が生まれました。
2000年 1991年の「再生資源の利用の促進に関する法律」を改正し、「資源有効利用促進法」が成立しました。 翌年4月に施行されました。省エネルギー基準部会により、「省エネラベリング制度」が承認されました。
2002年 「エネルギー政策基本法」が制定され、1997年の京都議定書が批准承認されました。省エネ法が改正されました。
2004年 第15回世界水素エネルギー会議が横浜で行われました。また、グリーン物流パートナーシップ会議が発足しました。
2005年 1997年に提出した京都議定書が発効、京都議定書目標達成計画が決定されました。これをきっかけにチーム・マイナス6%が発足、環境省により、クールビズ・ウォームビズが始まりました。
2006年 10月 全国省エネラベル協議会による省エネラベルが、全国統一省エネラベルに変更になりました。
2007年 日本の省エネ技術の輸出が進み、中国やインドなど5カ国の発電技術者が日本の石炭火力発電所を訪問しました。