エコロジーを考えよう・省エネ塾

新エネルギー

最近、新エネルギーという言葉をよく耳にしませんか?新エネルギーは、昔はよく使われていたにもかかわらず、今は忘れ去られてしまったエネルギー源です。日本の一次エネルギーの総供給量に占める新エネルギーの割合は、約1%強です。もっと色んな工夫をしていけば割合も増加するはずですよね。そうすれば、石炭や石油の利用量も減っていきます。これからは、新エネルギーをどんどん利用していく時代にならなければならないと思います。

新エネルギーとは?

現在、主なエネルギー資源として使われている化石燃料や原子力に対して、新しく発見されたり、技術の進歩によって見直されるようになったエネルギー資源で、日本の資源エネルギー庁が定義しているものを言います。自然エネルギーや再生可能エネルギーと似ているのでちょっと混乱しますが、厳密には内容も少し違うんですよ。1997年に施行された「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」の中で、「新エネルギー利用等」として規定されています。もっと詳しく言えば、「技術的に実用段階に到達しつつあるけれど、経済面での制約から普及が十分でないもので、石油代替エネルギーを導入するために特に必要なもの」ということになります。

新エネルギーの種類

太陽光発電

システム価格は値下がりしたものの、未だ発電コストが高いのが難点です。ですが、導入量は増加傾向が続いています。

太陽熱利用

経済性に問題があり、近年導入されなくなってきています。


風力発電

世間の注目を集め、立地条件によっては一定の事業採算性も認められていますが、経済性と安定性が課題となっています。


廃棄物発電

地方自治体が中心となって導入を進めています。主な課題は立地問題です。

廃棄物熱利用・温度差エネルギー

導入量は低くとどまっています。


バイオマス発電

木屑やバガスと呼ばれるサトウキビの絞りかすがメインですが、経済性に問題があります。

バイオマス熱利用等

黒液廃材は1~2%の割合を占めています。


天然ガスコージェネレーション

高効率機器設備の経済面が課題です。


燃料電池

固体高分子形は実用化の普及に向けて、様々な企業の開発競争が本格化しているので、これから大規模な導入が期待されます。


クリーンエネルギー自動車

ハイブリッド車や天然ガス自動車が順調に増えています。


その他の新エネルギー

まだ活用例は少ないのですが、潮力、潮汐、波力、海流、海洋エネルギーといった海のエネルギーを利用した発電が注目され始めています。そして、オーストラリアやスコットランドなどでは潮力や波力エネルギーを使った発電技術の試験も行なわれていて、フランスには、すでに発電所もあります。潮力エネルギーの長所は、そもそも潮汐減少は一定の周期で現れるため、前もって予測ができ、発電が計画通りにできる点です。逆に潮力エネルギーの短所は、満月や半月といった月の関係で潮の満ち干が異なり、出力が大きく変わる点、海にダムや水門を設置することで、自然環境に何らかの影響を及ぼす可能性がある点と言えるでしょう。潮力エネルギーは日本でも、もっと積極的に研究・開発を進めていくべき再生可能な新エネルギーです。

新エネルギーの現状

新エネルギーの中の太陽光発電と風力発電を挙げてみたいと思います。どちらの発電量が自然条件に左右されるなどの課題を抱えていますが、尽きることのないエネルギー資源ですし、有害な二酸化炭素を排出しないなどの面から、積極的な開発・導入が望まれています。

新エネルギーのメリットは?

・地球に優しいクリーンエネルギーであること

・石油や石炭の消費減少に役立つ

・身近なエネルギー源で多種多様な利用方法がある

このようなメリットが挙げられます。まだ使い道のたくさんある新エネルギーですが、反面、「新エネルギーの種類」のところでも書いたように、いろんな問題も多々あります。それらの問題の解決策を見いだし、今後も新エネルギーに着目していくことが大切ですね。

今すぐ出来る!エコアイデア集

じゃがいもの皮でガラス磨き

じゃがいもの皮少しと水をガラスのコップや湯のみ、花瓶に入れてよく振ったあとに、10分ほど置いておきます。するとコップや花瓶のくもり、湯のみの茶渋が取れて新品のようにピカピカになります。また、お風呂場の鏡をじゃがいもの皮で磨いて乾拭きをすると、くもり止めになります。キッチンのシンクなどもきれいになりますよ。