今、一次エネルギーとして最も需要のある、石油、石炭、天然ガスを化石燃料と言います。 再生することの出来ない限りある資源なので、原子力も含めて枯渇性エネルギーとも呼ばれています。日本ではこれらのほとんどを輸入に頼っています。 それは、日本に資源がないことと、僅かに採れても消費量に追いつかないためです。
一次エネルギーとして石油、石炭、天然ガス、原子力、水力が使われています。 石油、石炭、天然ガスを化石燃料と言い、これらは火力発電所で、原子力は原子力発電所、水力は水力発電所で電気に変換されます。
世界全体で見ると、確認されている資源の埋蔵量は、2003年時点で石油があと1兆1477億バレルで41年分、天然ガスがあと176兆立方メートルで67年分、石炭があと9.845億tで192年分になります。 原子力を作るウランはあと456万tで85年分になります。
全体では、石油が中東で63.3%を占めています。天然ガスは、石油の側で採れることも多いため、中東が40.8%を占めています。 ヨーロッパ・ユーラシアでは地下水周辺で水溶性の天然ガスが採れることが考えられます。
(1999年~2003年時点、電気事業連合会による)
※ショートトン…1ショートトンは約907.18kgで、ポンドに換算すると2,000lb(ポンド)。
人間は、火を起こすために、森林の伐採をし続けてきました。 薪や炭を使い続け、16世紀頃には資源が足りなくなって来ました。そのため、石炭や木炭が登場しました。 18世紀には石炭の需要は最盛期を迎えました。その後、石油が登場し、石炭の代わりに使用されるようになりました。 石油は、採掘先の国の情勢によって不安定になり、価格の高騰もあります。
そして、石油、石炭、原子力は環境問題として、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出します。そのため、天然ガスは、石油代替エネルギーとして登場しました。二酸化炭素の排出も少ないと言われています。 しかし化石燃料には再生する力はなく、将来的に資源は減少していきます。 省エネ対策として、化石燃料の使用はできるだけ控え、環境に優しいエネルギーが必要とされています。
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