エコロジーを考えよう・省エネ塾

温室効果ガス

温室効果ガスには、二酸化炭素やメタンなど、6種類の物質が指定されています。 これらは大気中に存在し、気温を保つ役割があると同時に、増えすぎると気温が上昇し、温室効果を招いてしまいます。 京都議定書で、温室効果ガスの排出を6%削減すると定められたため、排出される量を把握していなければなりません。 温室効果ガスの抑制に努め、温室効果の低いガスを選ぶようにしましょう。

温室効果ガスの種類

二酸化炭素

化学式はCO2と表示します。電気エネルギーを作るときや、廃棄物などを燃焼したときに排出されます。

メタン

化学式はCH4と表示します。天然ガスの主成分として使われています。二酸化炭素の21倍の温室効果(地球温暖化係数、排出係数と言います)があります。

一酸化二窒素

化学式はN2Oと表示します。全身麻酔剤として使われています。廃棄物の燃料や、工場での製造により、排出されてきました。これまで、温室効果ガスの45%を占めていましたが、現在は減少傾向にあります。二酸化炭素の310倍の温室効果があります。

代替フロン類

化学式はハイドロフルオロカーボンの場合、HFCsと表示します。フルオロカーボン(FC)やクロロフルオロカーボン(CFC)などを含めて代替フロン類と言います。冷房、冷蔵機器の冷媒として使用されてきました。ハイドロフルオロカーボンは、二酸化炭素に比べて約1万1千倍もの温室効果があります。1997年にフロンの生産が禁止され、代替フロンが生産されるようになりました。2020年には生産停止する予定です。

パーフルオロカーボン

化学式で、PFCsと表示します。二酸化炭素の何千倍もの温室効果があります。ハイドロフルオロカーボンやフッ化硫黄と共に、第3ガスと呼ばれています。

フッ化硫黄

化学式はSF6と表示します。フッ素と硫黄からできる化合物です。ガス器具の絶縁媒体などに使用されています。二酸化炭素の約2万3千倍もの温室効果があります。ハイドロフルオロカーボンやパーフルオロカーボンと共に、第3ガスと呼ばれています。

温室効果ガスの排出量

二酸化炭素

全体の温室効果ガスの排出量1339億tに対し、2003年時点で94.0%を占めます。地球温暖化の原因は二酸化炭素が約60%と言われています。

メタン

全体の温室効果ガスの排出量に対し、2003年時点で1.4%を占めます。地球温暖化の原因は、メタンが約20%と言われています。

一酸化二窒素

全体の温室効果ガスの排出量に対し、2003年時点で2.6%を占めます。地球温暖化の原因は、一酸化二窒素が約6%と言われています。

代替フロン

全体の温室効果ガスの排出量に対し、2003年時点で0.9%を占めます。地球温暖化の原因は、代替フロンが約13%と言われています。

パーフルオロカーボン・フッ化硫黄

第3ガスの排出量は2003年時点で2.580万tあります。半導体の製造や、冷媒などが原因で排出されています。

温室効果ガスの算定方法

温室効果ガスの算定方法は、熱量×排出係数で求められます。ダウンロードして簡単に算定できるソフトもあります。

ガソリン 軽油 灯油 天然ガス 電気
2.31kg/㍑ 2.64kg/㍑ 2.51kg/㍑ 2.20kg/㍑ 0.357kg/㍑

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冷蔵庫にメロディーカード

クリスマスカードやバースデーカードには、光に反応して音楽が流れるメロディチップがあります。このカードについているメロディチップを設置すると、冷蔵庫の扉を開けるたびに可愛らしい音楽が鳴ります。音楽が流れている間は、冷蔵庫の冷気が逃げ、エネルギーが必要になります。家族で楽しく省エネができそうですね。