四天王寺の伽藍
四天王寺のはじまりは聖徳太子ですが、紹介した通り、何度も再建されています。再建されていても、歴史あるものが多く、重要文化財に指定されているものもたくさんあります。
主要伽藍
仁王門、五重塔、金堂、講堂からなっています。再建されていますが、飛鳥時代の高句麗や六朝の建築様式を意識して作られています。
五重塔
中心伽藍の一つにも入る五重塔ですが、現在あるものは八代目で1959年に建てられたものです。
聖霊院
太子殿とも呼ばれる伽藍で、一番東に位置していて、聖徳太子を祀っています。太子を祀る太子殿前殿と、太子殿奥殿があり、1979年に奥殿が完成しています。法隆寺の夢殿にも煮ていますが、形は円形になります。
六時堂
1623年に椎寺薬師堂を移建したもので、重要文化財に指定されています。堂の手前の石舞台も重要文化財に指定されていて、日本三舞台とされています。毎年4月22日の聖徳太子の法要のときには、終日雅楽が披露されています。
その他
五智光院と本坊方丈は1617年に、徳川秀忠によって再建されています。元三大師堂は江戸時代の初めに建立されています。石鳥居は西門の外にあり、1294年にそれまであった木造の鳥居を石造りのものに変えたものです。寺なのに鳥居があるのに違和感を覚えるかもしれませんが、神仏習合の時代の名残と言えましょう。この四つはいずれも国の重要文化財に指定されています。