法隆寺の七不思議
法隆寺には多くの謎や不思議なことがあると言われています。中には教訓として語り継がれてきたものもあるようです。
伽藍に蜘蛛が巣をはらない、鳥も伽藍の堂塔にフンをかけない
聖徳太子が建てたこの建物を大切にしようとする教訓だと考えられます。
雨が降っても地面に雨だれの穴があかない
実際はいくつもできています。法隆寺の地盤はしっかりしているということを言っているのでしょう。
南大門にある石段の下には「鯛石」と呼ばれる巨大な石がある
魚の形をした石があります。
三つの伏蔵がある
三ヵ所に伏蔵と呼ばれる宝蔵があり、将来法隆寺を修造することがあれば、中の財宝を使うとする伝説です。
因可池に住む蛙は片目がない
この池は斑鳩宮のあったあたりで、太子が学問中に蛙の鳴き声がうるさいので、筆で静かにしろと片目を突いてしまったところ、この池の蛙全てが片目になったという伝説です。
五重塔の九輪に大鎌が4本ある
頂上にある4本の鎌の存在は謎です。雷よけとする説や、鎌が上向きか下向きかで、その年の豊作を占ったとも言われています。
夢殿の礼盤のうらが汗をかく
礼盤とは僧が座る座のことです。夢殿では救世観音像の前にあります。毎年2月11日に、この礼盤を外に出して太陽の光に当てると、なぜか水気を帯びてきます。この水分の量で豊作を占ったとされています。【夢殿のお水取り】と呼ばれています。どうしてこのように水分を帯びるのかはわかりません。