
桃には、たくさんの種類があります。いくつかの系統の中でも、さらに枝変わりした様々な品種が存在します。
残念ながら数が多すぎて、すべての種類を紹介することはできません。
日本国内で多く出回っている主な桃には、黄桃や白桃などがあります。
黄桃は主に缶詰に使われます。
その名のとおり、黄色い果肉が特徴的な桃です。
黄桃の特徴は鮮やかな色だけではありません。
白桃は熟してくるとフニャフニャにやわらかくなってしまいますが、黄桃の場合、熟してもそれほどやわらかくはなりません。
その上、あまり甘くないため、缶詰に加工するんですね。
ほとんどの黄桃は缶詰に加工されて、以前は生で食べる機会も少なかったですが、今では少しずつ生食用の黄桃も増えてきています。生の黄桃もなかなかおいしいので、おすすめですよ!
こうした生食用の品種では、"ゴールデンピーチ"や"黄身子"などが知られています。
これらの黄桃は、おもに山梨県を中心に作られていますが、まだまだ栽培農家が少ないために高級品とされています。ちなみに、黄桃は白桃の変種と言われています。
桃の皮、果肉ともに白っぽくて、上品な甘さが白桃の特徴です。白桃のなかでも様々な品種があり、産地によってそれぞれ異なった品種を栽培しています。
白桃を品種改良することで、さらに新しい品種が続々と登場しているのです。
特に有名な品種は、"浅間"(山梨)や"清水"(和歌山)などですね。最近では、"川中島"(長野)もおいしいと評判になっています。
白桃の重さは250~300gくらいで、8月上旬から出荷されます。
このほか、白桃といってもピンク色をした品種もあるんですよ。
この品種は袋をかぶせずに栽培したものです。白桃は一般的に、高級品として市場に出回っています。
白鳳の皮の色は、どちらかといえば赤に近いかもしれません。白鳳は果汁がたっぷりで、濃厚な甘さが魅力です♪酸味が少なく、果物特有の酸っぱさが苦手な人にも、おすすめですね!
ぽってりとした「これぞ!モモ!」って感じの形をしています。
数ある桃の種類の中でも、白鳳は人気No.1といえるでしょう。『桃の王様』と言われることからも、"白鳳"という格調高い名前に納得がいきます。
白桃と橘早生をかけ合わせて、誕生したのが、白鳳なんですよ。
今では、日本のモモの代表的な品種となっています。白鳳の重さは白桃と同じくらいの250~300g程度で、7月中旬から8月上旬にかけて収穫されます。
白鳳は高級品ということで、値段もそれなりにしますが、機会があればぜひ味わいたいものですね♪
ネクタリンという種類は、桃の変種とされています。桃よりひとまわり小さく、皮の表面にはうぶ毛がなく、ツルツルしています。
びっしり果肉が詰まっていてオレンジ色をしているので、黄桃ともまた少し違う感じですね。桃とあんずを合わせたような味がします。
日本の市場に出回っているネクタリンの多くは、"秀峰(しゅうほう)"という品種になります。ほかには"ファンタジア""フレーバートップ"などが知られています。
ネクタリンは"椿桃(つばきもも)""光桃(ひかりもも)""油桃(あぶらもも)"といった別名を持っていて、長野県や山梨県、福島県など、モモの産地で栽培されています。
この蟠桃という種類のモモも、ごくまれですが出回ります。原産国は中国で、平べったくて潰れている…といった少し変わった形をしています。普通に思い描くモモの形とはまったく違うので、初めて見る人は驚くでしょう!
蟠桃の重さは100~200gくらいで、皮は濃いめのピンク色をしています。何とも言えない独特の強い甘さがありますね。見た目は不恰好ですが、味はおいしいですよ♪蟠桃の代表的な品種としては"大紅蟠桃"や"フェルジャル"などが挙げられます。