
みなさんは、“花桃”って聞いたことありますか?花桃というのは、花を楽しむために品種改良された園芸種です。ひな祭りのときに、ひな人形と一緒に飾りますよね。日本には、「花桃の里」と呼ばれているところもあるんですよ。
桃というと、すぐ果物のモモを思い浮かべますが、モモの木は大きく、食用の実桃と、花を楽しむための園芸種の花桃…この2種類に分けられます。
花桃にも一応、実はなるのですが、とても小さくて残念ながら食べることはできません。
実桃の花はその名の通り桃色(ピンク色)で桜や梅に似ていますが、花桃の花はそれよりも大きくて八重桜に似たものが多く、色は、桃色の他に白・赤などがあります。
また、立性と枝垂れ性に分けられます。
品種も様々なものがあって、本当に楽しませてくれるんですよ♪花桃の品種については、「花桃を育てよう!」の項目をご覧ください。
科名 : バラ科サクラ属
分類 : 落葉小高木
開花期 : 3~4月
原産国 : 中国
花言葉 : 人柄の良さ、恋のとりこ、あなたに夢中
国内には"花桃の里"と呼ばれる場所がいくつかあります。そのうちの一つが、長野県の南部にある清内路村(せいないじむら)…。人口約700人の小さな村です。
実は、この清内路村は日本での花桃発祥の地ともいえるんですよ。
ドイツから運ばれてきた花桃を清内路村の人たちが徐々に増やしていき、"花桃の里"だけでなく、全国へと広めていきました。
この"花桃の里"での花桃の歴史は大正時代に始まったと言われていて、本格的に植樹され始めたのは、昭和に入ってからのことです。
清内路村の花桃は、ピンクと白のまだら模様が特徴として挙げられます。清内路村の国道沿いには何千本もの花桃の木が植えられ、『花桃街道』とも呼ばれています。
一本の枝で赤、ピンク、白と咲き分けるものもあって、車で通る人の目を引いています。
"花桃の里"清内路村では、毎年5月3日頃から1週間くらいまでのあいだが見頃なので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
さて、この花桃は"花桃の里"からも分かるように、広大な土地にたくさんの花が乱れ咲くというようなイメージがあるかと思います。
「うちには庭がないからムリ…」そんなふうに思っている人はいませんか?庭植えのほか、鉢植えもできるのが花桃の魅力でもあるんですよ!
その証拠に"ひな祭り"ときに飾られる、あの桃の花のほとんどが、実は花桃なんです。あれは"矢口桃"という品種ですね。
鉢植えでも十分に美しさを堪能することができます♪ここで、花桃の品種や育て方のポイントを紹介しましょう。
花桃の人気品種には、どのようなものがあるのでしょうか?主な品種を見てみましょう。それぞれ違った特徴をもっています。みなさんは、どの品種がお好みですか?
切り花用の代表的な品種として知られています。ピンクの八重咲きの花です。
白い花の代表的な品種といえるでしょう。早咲きの八重です。
庭植え用の品種です。紅白に咲き分けて、とても豪華ですよ!
濃いピンク色をしている品種です。その名のとおり、菊の花に似ています。
ピンク、赤、白のカラーバリエーションがある品種です。ホウキを逆さにした形に育ちます。