モンステラは、夏の成育期は鉢土が乾いたらたっぷりと与えましょう。秋から徐々に控えめにし、冬は乾燥気味にしましょう。葉水をかけるのもおすすめです。
モンステラは、直射日光に当ててしまうと日焼けしてしまうので避けてください。明るい日陰を好みます。気温が20℃以下になると水を吸わなくなるので、あまり水やりをしないように注意。水を与えすぎると、水腐れを起こしてしまうこともあります。バランスが悪くなったら、剪定するなどして、調節するとよいですね。他には、モンステラは、葉が大きいこともあり、葉にホコリがつくなどといったことも多いですので、軽く水拭きしてあげて、毎日のお手入れをしてあげましょう。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)7、腐葉土3。春から秋まで液体肥料などを与えます。
モンステラは、5・6月頃に、モンステラの根が鉢の底から出て根詰まりしたら植え替えます。植え替え周期は2年に1回を目安に行います。根を痛めないよう古い土を崩して植え替えます。大きくなる種類の場合は、ヘゴなどの支柱で支えると形よく育てることができます。
モンステラは、挿し木で増やすことができます。挿し木は、気根(空気中にのばす根)の付いた茎を葉が3〜4枚ついている部分もしくは1〜2節を目安に切り取り、鉢を入れた用土に植え込みます。乾燥させないように育てると1ヶ月くらいで根が出てきます。茎を横に寝かせて用土に半分くらい埋めて芽を出させる方法の「茎伏せ」も可能です。
モンステラは、空気が乾燥すると葉が枯れ込み、ハダニが発生しやくなるので、葉水をときどき与えます。
モンステラの名前の由来は、ラテン語の「モンストラム(異常・怪物)」に由来するといわれています。モンステラ属は、25〜40種類あり、切れ込みのある葉をもっているのは、デリシオーザ、ヒメモンステラ(アダンソニー)、ペルツーサ、ミニマ、それに斑が入ったものです。切れ込みがなく、丸い穴がたくさん開くモンステラでは、マドカズラ(フリードリッヒスターリー)や、全く切れ込みがないハネカズラ、パンドラなどがあります。自分の好みの大きさのモンステラを購入してみてください。
「モンステラ」とは、ハワイ語で「水が湧き出る」という意味があり、そのモンステラなどのサトイモ科によく見られる現象の1つとして、時々、葉の先端にしずくをつくることがあります。根から水を吸い上げる力の強い植物が、吸い上げた水を葉から蒸散できない時に、水滴になるようです。水やりのタイミングや温度・湿度の関係で出てきます。多い時は床にしみができるほど、したたるので、何か大切なものの上に置くのは注意が必要です。さらに、このモンステラの茎葉に含まれる汁には毒性のある「蓚酸カルシウム」という成分が含まれています。この成分には皮膚をかぶれさせたり、粘膜につくと炎症を起こすなどの症状になります。また、犬や猫が間違って食べないように注意が必要です。日本では、モンステラで流通しているのは、ほとんどが「ホウライショウ(鳳莱蕉)」です。ヒメモンステラに似ていますが、葉が大型で左右対称である点が異なります。 さらに、モンステラの果実は食用になるようで、バナナとパイナップルを合わせたような味で、少しえぐみがあるそうです。モンステラは、環境にさえ注意すれば、育てやすい品種です。モンステラは、モンステラのイラストの入った、インテリア雑貨やグッズなど、モンステラの葉の形が多く利用され、人気の高い観葉植物です。