マザーリーフは、鉢の表面の土が乾いたら水を与えます。冬場は、水を与えすぎないように、乾燥気味に育てるとよいでしょう。多肉植物ですが、根腐れすることはないようですので、しっかり管理してあげてください。
マザーリーフは、子株を出す場合、水栽培と鉢植え栽培の方法があります。
水をはった器に葉の表を上にして、水に浸します。マザーリーフ全体が水にあたっている状態が望ましいです。日当たりのいい場所で水が乾かないように注意しながら育てます。
植木鉢に土をいれて、マザーリーフを上にのせます。その上から、優しく少しだけ土をかけます。日当たりのいい場所において、毎日水をかけてあげます。
観葉植物専用の土、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。春〜秋まで液体肥料を与えるとよいでしょう。子株を出す場合については、水栽培や土栽培なども可能です。
マザーリーフは、成長が早く、根詰まりしてきたら、大きな鉢に植え替えをします。大きくなったマザーリーフは、灯籠のような、ピンク色の花をつけることもあります。ただ、花になる前に枯れてしまうことも多いことから、花を見ることは、なかなかできず、それが「幻の花」と呼ばれるゆえんです。
マザーリーフは、葉の縁に出てきた子株を植えつけるだけです。ただし、セイロンベンケイではなく、シコロベンケイの場合は、親株に葉をつけた状態のまま、子株をつけ、その子株が、落ちて根づくことから、何もしなくても子供が増えていきます。セイロンベンケイの場合は、親株から、切り離さないと子株をつけにくいようです。
マザーリーフは、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどの害虫がつき易いです。
マザーリーフのように、子宝草と呼ばれる観葉植物は、多いようです。「幸せの葉っぱ」「子宝草」「子宝弁慶」「マザーリーフ」と呼ばれ、お母さんが子育てをするように、子供が増えていく姿は可愛らしいです。さらに、子孫繁栄を意味するものが多く、子供が欲しい方に贈ると喜ばれます。「オリヅルラン」「ホーソンベリー」「カンレンボク」「ユズリハ」「ザクロ」「モモ」なども同じように子孫繁栄の意味をもっています。その中でもマザーリーフは、育てやすく管理もしやすいので、人気が高い観葉植物なのです。
マザーリーフの全草や根には、消炎作用・止血作用・解毒効果のあることが知られている。このことから、中国では、吐血・胃痛・関節痛・刀傷出血・のどの腫れや痛み・乳腺炎・潰瘍・やけどなどに用いる。沖縄でも、葉を止血・はれもの・虫さされになどに使われる。このように利用されるのは、マザーリーフの葉のエキスが、鎮痛作用や、抗炎症作用を示すことを実証している。まだまだ、研究段階なので、この先どう利用されるのかは、わかりませんが、マザーリーフは、子供を増やすだけではなく、それこそ、お母さんの手のように、そういった処置もすることができるといってもいいかもしれませんね。現在は、あちらこちらで、マザーリーフの里親探しをしている方も多いようです。欲しい方にゆずり、さらに欲しい方にゆずっていく。人と人とのつきあいまでも見守ってくれるマザーリーフの力は、偉大かもしれませんね。