観葉植物

ホヤの育て方

【水やり】

ホヤは、鉢土の表面が乾いたら、たっぷり水やりします。乾きには強いため、逆に水をやりすぎると根を痛める場合があります。冬は10日に1回程度の水やりで良いでしょう。

【育て方】

ホヤは、成長がかなり遅い観葉植物です。1・2年、形の変わらないものも多いようです。成長していないというわけではありません。あとは、きちんとした成長管理をしていれば、さほど問題なく育てることが可能です。水が足りない時や水をあげすぎの時は、ホヤの葉の色が変化してきたり、変色することがあります。完全に黄色くなってしまった場合などは、根が元気ではないかぎり、あきらめるほうがよいかもしれません。

【土・肥料】

観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。5〜9月の生育期に、液体肥料を与えるといいでしょう。

【植え替え】

ホヤは、同じ鉢で何年も育てていると、根詰まりを起こしてしまい、ホヤも元気がなくなってしまいます。そのため、数年に一度は鉢を替える植え替えを行いましょう。鉢からホヤを取り出すとき、傷んでいる根があれば取り除くようにしましょう。もし、全体的に根に元気がない場合は、そのままにしておきます。また、あまり、水分が多いと、根腐れを起こしてしまうのもホヤの特徴です。注意してくださいね。

【増やし方】

ホヤは、5〜9月頃、つるを2節の長さに切って挿し木をして殖やします。葉挿しは、成長する可能性がほとんどありませんので注意です。葉芽挿しは問題なくできます。

【病害虫】

ホヤは、カイガラムシが発生する場合がありますが、日頃葉水をかけるようにしていると発生しにくくなります。

【豆知識】

ホヤやホヤの仲間の植物は数が多く、約200種類あるといわれています。主に東アジアからオーストラリアなど暖かい地域で見ることができる植物です。葉の形は分厚くて楕円形というか卵のような形をしています。花の印象からサクラランの和名も持ちます。また、この花がちょうどロウ細工のように見える事から英名をワックスプラントといいます。鉢植えは吊り鉢仕立てや、つるを支柱などに絡ませたあんどん仕立て、ヘゴ材に付けたヘゴ仕立てなどが多く見られます。葉に白い斑が入る品種もあります。

【意外な一面】

ホヤを生育していて、自然とハートの形になるといいと言われています。それは、タイではホヤにまつわる言い伝えがあるんですよ。ここでちょっと紹介しましょう。あるところに一人の青年がいました。この青年が恋する女性は身分の高い人。普通ではとても恋を実らせることはできません。そんな青年は、女性に贈り物をしようとジャングルに入り、プレゼントになるものを探しました。そこで見つけたのがハート型のホヤだったのです。青年は、このハート型のホヤを持ち帰り、恋する女性にプレゼントしました。女性はとても喜び、二人はめでたく恋人になったのでした。この言い伝えを元に、「ホヤ・カーリー」に願いを込めて相手に贈ると想いが通じる、とされているのです。いまでもバレンタインの時期になると、贈り物用として葉っぱだけを小鉢に植えたホヤが売られていますよね。見たことありませんか?しかし、現在よく販売されている、ハート型の葉が鉢から生えている物は、ホヤ・カーリーの葉を「葉挿し」した物です。発根していれば新しい芽が出てくると思いますが、根が出ない場合は、切花と同じように、短期間で枯れてしまいます。観賞用として、土ではなく、別のもので固められているようなホヤであれば、そのまま成長することは少ないです。きちんと根があるものを選ぶべきです。どんなに、見た目が可愛い観葉植物だとしても、何日もしないで枯れてしまうのでは、贈られたほうも困ってしまうことになります。縁起担ぎをして、ホヤを人にプレゼントするのであれば、きちんと長く育つものを選んで贈ってください。

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