コリウスは、乾燥に非常に弱いため、水切れさせないように注意が必要です。土の表面が乾いてきたらたっぷりと水を与えましょう。葉水も適度に与えてください。
コリウスは、一年中通して日光を好みますが、真夏の直射日光に当てると葉やけを起こすことがあります。逆に日光に当てないでいると、葉の色がなくなったり、悪くなったりすることもあります。さらに、成長が早い観葉植物です。そのため、葉の剪定を行う必要があります。コリウスの剪定は、「ピンチ」と呼ばれ、好きな高さにして、ピンチをすることで、上に伸びていかなくなります。ガーデニングなどで、形をうまく作りたい時は、ピンチを行うと、より自分の好みにあった形を楽しむことができますよ。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)5、腐葉土5。液体肥料を与えるといいでしょう。しかし、チッ素系の肥料を使うと、コリウスの葉が変色してしまうこおもあります。もともとあまり肥料を必要としない観葉植物です。
コリウスは5・6月に、植え替えをします。コリウスの成長が早いので、そのときに応じて、植え替えをしていくとよいでしょう。
コリウスは、種子と挿し木で簡単に増やすことができます。5月になったら、若い枝を10cmくらいに切って、直接挿し木するだけでできるので簡単です。コリウスは、切った後、切り口が乾くまでに挿し木しましょう。切り口が乾いて枯らすと根がでにくいので、大量に挿し木する場合は切った状態で水の中に切り口を付けておきます。
コリウスは、葉ダニやコナカイガラムシ、オンシツコナジラミなどがつくことがあります。
コリウス「coleus」の属名は、おしべの形から、ギリシャ語の koleos( 鞘・さや ) に由来し名付けられています。コリウスは、実生系と栄養系に分けることができます。
実生系とは、種子から発芽して生産したもの。親の遺伝子とは違うものを引き継ぐため、葉色などが変化しやすくなります。
栄養系コリウスは実生系コリウスに比べ、花のつきにくい品種が多くなっています。分枝が多く、大きく成長するものが多いようです。
花のハンギングバスケットも美しいものですが、コリウス一種のみで、葉色や葉形にこだわって、つくるハンキングバスケットもすてきです。コリウスは、葉色や葉形の選び方によって、自分が思う組み合わせをそのまま実現してくれます。コリウスの葉色は「温度」・「光線」・「肥料」によって様々に変化していきます。コリウスは高温によって葉色が変化したり、強光線に当たると葉やけを起こしてしまうこともあります。夏場などは、午前中日が当たって、午後は日陰になるような半日影の場所に移動することによって、いつもコリウスの葉色を変わらずに楽しむことができるのです。コリウスは、観葉植物だけではなく、戸外のガーデニングにも利用でき、コリウス好きの方は、コリウスガーデンと呼ばれる、色鮮やかな庭を造りだしている方もいます。現在も常に新しい葉色や葉形のコリウスも販売されています。それに、通信販売などでも気軽に購入できます。観葉植物のひとつとして、コリウスを育ててみてはいかがでしょうか?