ゴムの木は、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水を与えます。冬は表面が白く乾いてから2、3日したからの水やりをします。真冬の水の与え過ぎは根腐れの原因になることから、乾燥気味に育てるのがコツですが、夏場は葉水も与えるようにしましょう。
ゴムの木は、直射日光の下でも育ちますが、適度に明るい場所なら、どこでも育てることが可能です。ゴムの木は、明治時代から観賞されている人気の高い観葉植物で、名前の通りゴムを取るのに利用されてきましたが、より回収量の多いパラゴムノキの栽培などで、ゴムを取るための栽培は行われていません。日本では観賞用になっています。実生地では高さが30〜50mにもる大木です。原種はほとんど栽培されずに多くの園芸品種が流通しています。特に耐寒性の強いロブロスタが人気です。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。春〜秋に液体肥料を与えます。
ゴムの木は、5〜6月に植え替えします。株が大きくなったら一回り大きな鉢に植え替えます。2〜3年に1回が目安です。下葉が落ちる原因としては、根詰まりしている可能性が高いですので、植え替えを行ってください。
ゴムの木は、取り木や挿し木ができます。ゴムの木をもっともっと大きな株へ育てたい場合や、葉が落ちてしまった株の再生を試みたいときは、取り木がお勧めです。挿し木のやり方は、茎挿しする方法。取り木であれば、切った枝から、樹液が出るので、きれいに洗い流し、川砂などに挿すだけです。1ヶ月程度まで、半日陰で育ててください。2ヶ月〜3ヶ月くらいで発根します。
ハダニが発生するので、たまに霧吹きしてあげると予防になります。
インドゴムの木は、ゴムノキの名前が付いていますが、実際普段利用しているゴムを取るのは、「パラゴムノキ」という品種です。実は、このゴムノキは、ゴムノキであるけれど、「トウダイグサ科パラゴムノキ属」であり、ゴムノキとはまた違う分野のものになります。ちなみに、インドゴムノキからもゴムを採取することができますが、たくさん採取できないことから、現在では採取されないのです。
ゴムの木の仲間で、ウンベラータという種類があるのですが、この写真が「ウンベラータ」という種類のゴムノキです。見たとおり、一般的なゴムのとは違い、見た目がやわらかく、女性に人気の高い品種のようです。可愛らしい大きなハート形の葉は、心を和ませてくれます。葉の育ちもよく、観葉植物として育てやすく強いことから、現在、人気を集めています。カシワバゴムの木もゴムの木の仲間ですが、カシワのような葉が特徴的で、緑がとても美しいです。英名では、この葉姿がバイオリンに似ているとしてfiddle leef figと呼ばれています。プレゼント用に贈る方も増えてきています。