コーヒーの木の鉢の表面が白く乾いてきたら、水をたっぷりと与えます。もともと高温多湿を好むので、乾燥している場合は、葉水を与えるようにします。冬場は、あまり水を与えすぎると根腐れの原因にもなりますので、注意しましょう。
コーヒーの木は、幼木のうちは、耐陰性があり、日陰でも育てることができますが、明るい場所のほうが育成も早くなります。真夏の直射日光を避け、育てていくとよいでしょう。通常の観葉植物と育て方は変わりません。冬に温度が下がってしまうようならば、ダンボールなどをかぶせて、温度と湿度を管理してあげるのがよいかもしれません。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土3、ピートモス1。春〜秋にかけて液体肥料などを与えます。
コーヒーの木の鉢の底から、根が出ていたりして、葉の生育が悪いのなら、根詰まりが原因であることが多いです。5・6月が植え替えするのにいいでしょう。
コーヒーの木は、挿し木で増やすことができます。種子でもコーヒーの木を栽培することも出来ますが、かなり難しいようです。しかし、自分で栽培したコーヒーの木で、コーヒー豆を作って、コーヒーを飲むことができるなら、美味しいでしょうね。
コーヒーの木は、カイガラムシが発生しやすいので注意しましょう。
コーヒーの木は、アフリカのエチオピアが原産です。熱帯の各地に広まっています。現在、世界中で飲まれているコーヒーの約90%が、このアラビカ種です。そのコーヒーですが、毎日コーヒーを飲む人は、まったく飲まない人と比較して肝臓ガンになるリスクが半分になり、1日あたり1杯から2杯飲めば抗ガン効果が現れ、3・4杯飲めばさらにその効果が増加すると言われている。コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」という物質が、有害な活性酸素を抑制したり、発がん性物質の生成を阻止する働きがあるのです。コーヒーの木もそれにともなって、食べられる観葉植物として人気が高まってきているのかもしれませんね。
コーヒー豆は生きている豆(生豆)として輸入されています。輸入する時点では「食品」ではなくて「植物」扱いになります。輸入されて、焙煎すると「食品」になるのです。コーヒーの木は、それぞれ、育ちやすさなどから、分けられます。
一般的に、ドリップして、飲まれるコーヒー豆です。
インスタントのコーヒー豆に利用されています。
アラビアコーヒーよりも安めのコーヒー豆です。
それぞれのコーヒーの木から取れた果実は、紅紫色に熟して「チェリー・ビーン」と呼ばれ、中に2個の種子を含んでいます。その種子が、「フラット・ビーン(平豆)」と呼ばれ、楕円体を二つに割ったような形で、平らな面に深い溝があるのが特徴です。その種子に調製を施し、乾燥させたものが、「コーヒー豆」なのです。コーヒーの木は、日本のように、天気が安定していない地域で外で育てるには、かなり大変です。観葉植物として、室内で育てて楽しむという形がとられています。もしも、花が咲き、実がついたとしたなら、ぜひ、自作のコーヒーを味わってみてください。