クワズイモは、生育期の5〜9月は、鉢土の表面が乾いてきたら葉水を兼ねてたっぷりと水を与えます。乾燥すると葉の色が悪くなってしまうことが多いので、しっかりと水を与えてあげましょう。
クワズイモは、素朴な味わいのある葉を楽しむ観葉植物です。新しい芽が出てくるとその葉に栄養分が流れてしまい、他の葉が枯れてしまうこともあるようです。新しい芽が出たら、液肥などで、栄養と水分をしっかり与えるとよいでしょう。新しい芽が出ないのに、葉が枯れてしまったり、元気のない場合は、根腐れを起こしている可能性が高いです。クワズイモの幹を触ってみて、水っぽさを感じたら、1度、土から出して、根腐れしていないかどうか、確認してみるとよいでしょう。軟腐病などにかかってしまうと、他の株にも伝染してしまい、枯れてしまうことがありますので、しっかり管理してあげましょう。クワズイモは、根にイモをつけることもあります。しかし、クワズイモという名前がついている通り、食用にはできません。
観葉植物専用の土か、赤玉土(小粒)6、腐葉土4。春〜秋まで液体肥料を与えます。
クワズイモは、根がよく張りやすいので、2年に1度5・6月に植え替えを行います。
クワズイモは、挿し木や株分けができます。もともと発根・発芽再生能力が高い観葉植物なので、茎をきれいに切断して、切り口を日陰で乾かして挿し木すると簡単につきます。増えた子株を分けるのも同じ時期に行います。
クワズイモは、軟腐病にかかりやすい観葉植物です。軟腐病は、根が腐り、茎の根元付近まで腐って柔らかくなります。一般的には、観葉植物の伝染病なので、かかってしまうと手段はありませんが、クワズイモの場合は健全な部分を挿し木として植えなおすことができます。この他に、葉の色が白っぽくなっている場合は、ハダニであることが多いので、葉の裏表両方に葉水を与えます。
サトイモに似ていますが、シュウ酸カルシウムが多く含まれているために、 食べられないので「食わずいも(クワズイモ)」と名づけられたと言われています。地下茎が地上に突き出しているのが特徴です。クワズイモの種類の中には、粘膜に対して強い刺激作用を持っているものが多いため、クワズイモの液体に触れたり、口にしないようにしましょう。特に「ディフェンバキア」の刺激は強烈で、口にすると舌が麻痺して話もできなくなってしまうため、英語で「dumb cane(口のきけない茎)」なんて呼ばれているんですよ。クワズイモは、白色のスパティフィラムのような花を咲かせることがあります。花が咲いたあと、うまくいくとオレンジ色の実も収穫できます。基本的には、花が咲いたら花がついている茎の根元からカットします。花をつけておくと、栄養分が花の方に取られるので、葉に今まで通りの栄養分が行き渡らなくなることが多いからです。
シマクワズイモという品種があるのですが、クワズイモより小型で、葉は濃色でハート型です。クワズイモのように、大きくならないので、あまり葉が垂れません。シマクワズイモは、「出世芋」という別名もあり、入学・就職・昇進のお祝いなどのプレゼントにも適しています。